出会い - 2001年04月29日(日) もうすぐ一年だね。あなたと知り合って。あの頃わたしはひどかった。彼女が死んで、夫とはずっとうまくいってなくて、夫の浮気が発覚した。それも複数相手の複雑で信じられないような浮気。淋しかった。悲しかった。うまくいってなくてもいつか元の幸せな生活を取り戻せると信じてたのに。仕事にかこつけて二ヶ月もわたしを置いて日本に行ってた夫。仕事だって信じてたのに。何も食べられなくなって、夜も寝られなくなって、コーヒーとたばこだけで生きてた。それでも仕事には出かけなくちゃいけない。友だちにも会わなくちゃいけない。無理して笑って何もないふりをして、心も体もぼろぼろだった。 夫のコンピューターをいじっているうちに見つけたチャットのサイト。何気なく入って何気なく選んだあなた。楽しかった。あなたの言葉のひとつひとつがわたしの気持ちを救ってくれた。 「日本に来ないの?」 「夏に行こうと思ってるの。もう長いこと帰ってないんだ。」 「ほんと? 会えるかな。会いたいな。」 「うん、会えるよ。あたしも会いたい。」 ねえ、電話できない? もっといっぱい話したい。ーあなたが書いてきた番号に電話をかける。「緊張しちゃう」「うそ」。 とりとめのない会話。そしてそのあとー。ただ、あなたの言葉はわたしを救ってくれてた。何気ないふつうの言葉もHな言葉も全部素敵だった。 あのときからあなたはわたしの天使なの。死んだ彼女がいつもいつもわたしのすさんだ心を慰めてくれてたように、あなたの言葉はわたしの心にいっぱいつきささってたとげをひとつずつひとつずつ取り除いていってくれた。彼女が自分が死んじゃったかわりに、天国からわたしに連れてきてくれた天使ー。 -
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