天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

しあわせと、ふしあわせ - 2001年06月04日(月)

長い長い週末がやっと終わった。
ちぎれそうなこころを抱えて、時が過ぎるのをじっと見ていた。デジタルの数字がひとつずつ変わっていくのを眺めて、わたしは一体何やってるんだろう。自分のことが何も出来ない。バカだね。ほんとにバカ。

あの人からの電話が鳴る。ワケがあって、最近はずっとあの人からかけてくれる。かけ直すのは同じだけど、決められた時間にかけるより、決められた時間にかかってくることが嬉しい。待つ意味が違うような気がする。「ワケ」が彼女には関係のないことっていうのも嬉しい。

ふしあわせの中の、ちっちゃなしあわせ。

ふしあわせなんて、思っちゃいけないのかな。
ちゃんと週末以外は電話で話せる。電話のキスもしてくれる。「好きだよ」って言ってくれる。「きみが大事だよ」って言ってくれる。「明日もまた電話していい?」って聞いてくれる。

「淋しい」って言うと「わかってるよ」って答えてくれる。

こんなにも自分の気持ちをぶつけることなんて、今までになかった。ありのままの自分をさらけ出すなんて、今まで誰にも出来なかった。悲しいこころも淋しいこころも辛いこころも、あの人には醜いほどにぶつけてる。「きみの気持ちを全部知りたいから。全部わかってあげたいから」って、あの人はすべてを受け止めてくれる。

きっとふしあわせなんかじゃない。


それでもまだ我慢してる。聞きたいことがいっぱいある。聞きたいけど、抑えてる。知りたくないけど聞きたいこと。答えがわかってるのに聞きたいこと。聞いたらきっと、わたしの少しのしあわせがみんななくなってしまう。なのになんで聞きたいんだろう。

彼女のことはもっと好きなの?
「愛してる」って言ってあげるの?
キスもいっぱいしてあげるの?
彼女が可愛くて愛おしい?
彼女といるとしあわせ?
なんで結婚するの? なんで結婚しちゃうの? なんで結婚なんかしちゃうの? 


夏に会いに来てくれる約束したとき、あの人が聞いた。
「ぼくとHしたい?」

「したい。なんで? あなたは?」
「したいよ。Hもしたいけど、それより一緒にいたい。ずっとそばに、一緒にいたい。」
「あたし、きっと泣いちゃうよ。」
「わかってるよ、泣くって。泣いていいよ。ずっと抱っこしててあげる。」


きっとふしあわせなんかじゃない。

だけど泣きたい。どうしようもなくてひとりで泣くけど、ひとりで泣いても出口がない。あの人の胸で泣きたい。聞きたいことを聞かないかわりに、あの人の胸に顔をうずめて全部涙にして流したい。あの人は答えるかわりに、涙の分だけわたしを抱きしめてくれる。そしたらわたしは、今よりもう少ししあわせになれる。


約束は、いつ叶うんだろう。






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