天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

つかまえそこねた妖精 - 2001年07月16日(月)

今日も湿気がなくて、気持ちがよかった。
真っ青な空に浮かぶ雲がハンバーガーみたいで、あの人に見せてあげたくなった。ハンバーガーは全部で8個くらいあって、斜めに積み重なってた。ちゃんとパティとレタスの区別がついて、バンのあいだにそれがきっちり挟まってる完ぺきなのが二つあった。デジカメで写したら実際に見たほど完ぺきじゃなかったけど、送った。あの人は「あれのどこがハンバーガー?」って笑うんだろうな。ハンバーガーが大好きだから。

モーニングコールの電話をかけたら、もう起きてた。「さっき起きた。そろそろかかってくると思って待ってたよ」って、眠たそうな声だった。起こすつもりで用意してたThird Eye Blind の「Camouflage」を聴かせてあげたら、「いいけど、また眠りに戻って行きそう」って言った。気持ちよく起きられそうな曲だと思ったんだけどな。

ゆうべアパートの窓の下でほたるを二匹見た話をした。いくら郊外っていったって、こんな大都会の住宅地の、それもアパートの敷地内にほたるがいるとは思わなかった。多分ほたるだと思う。ちっちゃな赤い光がひゅんと弓状に飛んだと思ったら、落ちたところで消える。そしてまたひゅんと赤い光が飛ぶ。「ほたるだと思うんだけどなあ」「それ、ほたるじゃなくて妖精だったんだよ」「え?」「妖精だったんだよ。惜しいことしたね、ちゃんとつかまえとけばよかったのにさ」。一瞬何を言ってるんだかわかんなかったけど、なんだかすごい素敵な気分になった。「いいよ、だって妖精ならここにいるもん。ほら、あたしあたし」なんて混ぜっ返したけど、愛おしい気持ちが止まらなくなった。いいよ、わたしにはこんなに素敵な天使がいるから。

昨日から国家試験の勉強を始めたっていうと、えらいえらいって誉めてくれた。ずっと何にも出来なくて、それでも「頑張らなきゃだめじゃん」なんて言わないでいてくれて、ずっと待っててくれたの知ってる。あの時からわたしはボロボロに崩れてた。今日やっと、一歩踏み出したわたしを見つけたんだ。えらいえらいって言うあの人は嬉しそうだった。わたし、頑張れるかも知れない。そう思った。誉めてもらったらもっともっと誉めてもらおうと頑張る子どもとおんなじ。子どもみたいでも、そんな自分が好きだと思った。

明日はわからない。また泣いてるかもしれない。明日大丈夫でも、一週間後はわからない。でも、仕事が始まると、少しは元のわたしに戻れるような気がする。仕事のことにもまだ問題はつきまとうし、もっと先には一番辛いことが待ってる。もうこのまま二度と会えないのかもしれない。ずっと苦しいまんまかもしれない。だけど、今日ちょっと好きになれた自分を今は信じる。

今週の週末ちょっと遠出の仕事が終わったら、やっと一日お休みがあるらしい。やっとゆっくり出来るから「その日はいっぱい話しようか」って言った。「ほんとー? デートしないの?」「会わないよ」。もう気にならなかった頃には戻れない。でも、わたしを大切に思ってくれるあの人を今は信じる。

安心して寝られるから、明日も電話で起こしてって言う。そんなのが嬉しい。こんなとこからでも、あの人にしてあげられる小さなこと。明日の朝はトランスで起こしてあげようかな。今朝もうひとつ用意してた Deborah Cox のクラブミックスは「これなら起きる起きる」って言ってたから。Sasha かな。もっとアップビートなの?

さっき窓の下を見に行ったけど、今夜はほたるがいなかった。あれは妖精だったのかなあ、なんて本気で思ってみる。


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