天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

螺旋階段 - 2001年07月24日(火)

昨日よりは疲れなかった。今日は精神科に行った。精神科だけで6つも病棟がある。心理科っていうのも別に4病棟ある。精神科が充実してるこことが、この病院をとても気に入った理由のひとつだった。来週からは一般病棟のほかに、精神科の2つと心理科1つの担当になる。

こんな弱虫の自分が精神科なんて大丈夫かなとも思うけど、患者さんのすがるような目を見ると一緒に頑張ろうよって思える。口に出しては決して言えないけど、そういうこころは通じる。なかなか通じないこともあるけど、こころを開いてくれる時にはほんとによかったって思う。

ベテラン先輩のカウンセリングについていった。バイポーラーの16歳の女の子。BMIがうんと危険範囲の肥満が、体の方の健康の心配だった。「・・・わたし、痩せたい」と口にした彼女。ベテラン先輩が、ひまわりみたいな笑顔になった。「じゃあね、1800キロカロリー始めてみようか」。はにかんで、でも目をそらさないで彼女は頷く。こころが開いた瞬間だよね。「何か嫌いなもの、ある?」「ミルクがダメ。ブロッコリーも嫌い。それから・・・」。一時的でもいい。断片の信頼が少しずつ繋がって行くから。わたしはいくつ、ひまわりの笑顔をあげられるかな。


相変わらずわたしはあの人でいっぱい。
だけど少しだけ、ほんの少しだけ、螺旋階段を登れたような気がする。
うんと登ったところから、笑顔で「バイバイ」って手を振る自分を想像してる。

ずっとずっと前に見た夢を思い出した。ここに来て間もないころに見た夢。あの人とドライブしてた。どこかの高速道路を走ってて、交差点でエンストする。高速なのに交差点があった。おまわりさんにつかまりかけて、ふたりで車を置いて逃げる。螺旋階段をぐるぐる急いでかけ降りながら、「車、どうするの?」って聞いたら、「大丈夫。5時に高島屋の駐車場に取りに行けばいいから」ってあの人が答えた。

「今日はこれからオバチャンのパーティに連れてってあげるよ。」
「なんでオバチャンのパーティなの?」
「たまには年の近い人と会いたいでしょ?」
夢の中で絶句した。
「なんでー? オバチャンなんかに会いたくないよー。」
「行こうよ。おもしろいよ、オバチャンのパーティ。」
螺旋階段をかけ降り続ける。
「それから5時になったら車取りに行って、ラブホテル行こ。」
「うん。行く行く。」
そこで目が覚めた。

夢の思い出はどれも鮮明。
夢だか現実だか、わかんないくらい。夢で会った数の方が多いんだものね。


螺旋階段のお話、ありがとう。
昨日は泣いちゃった。でも今日は大丈夫だった。明日はいっぱい話せる約束のお休みの日だから、わかんない。せっかく登りかけた螺旋階段、飛び降りちゃうかもしれない。
下で見上げてるあの人の胸に飛び込んじゃうかもしれない。でも、いいよね。

いつか、わたしを追いかけて来れないで下から名前を呼んでくれるあの人を振り返らずに、ひとつずつひとつずつ階段を登れる時が来る。I love the way you call my name.  どこで聴いたんだっけ。どこで見たんだっけ。あなたがわたしの名前を呼んでくれるときの呼び方が好きよ。あんなふうにずっと呼んでてくれるかな。

螺旋階段はどこに行き着くんだろう。行き着いたところに、天使が微笑んで待っててくれたらいいな。



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