天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

妬いて - 2001年08月14日(火)

素敵なドクターが、今日は一日わたしのフロアにいた。今日は新しい患者さんが増えてて、やたらと忙しかった。顔を合わせてもにこっと笑うだけで、「ハ〜イ」もなし。それでもわたしは椅子にわざと横向きに座って、白衣の裾をペロッとめくって、横にスリットの入った膝丈スカートの足を組み替えて気を引こうとする。でも素敵なドクターはそんなもの見てる気配もなし。昨日はお休みみたいだった。そして、顔が焼けていた。

メディカルレコードを記入する時に近くに行けるチャンスが出来たから、話しかける。「ビーチに行って来たの?」「え? ああ、焼けたかな。ビーチに行ったわけじゃないけど。きみはビーチに行った?」。が〜ん。黒い? これは平気ですっぴんで外歩きまくるせいなの・・・。「ううん。行きたいけど行ってない」「ビーチってどこのビーチに行くの?」。一回しか行ったことないあのビーチの名前を言う。「でもあんまり知らないんだ。ここのこと、よく知らないの。まだ来て一年だし、インターンの間は忙しくて遊ぶ時間なかったし」。そして前に住んでた街の名前を言う。「えー? 僕もそこの出身なんだよ」。びっくりした。彼もここに来て間がないらしい。おんなじ街ではなかったけど、おんなじところから来てた。それで話が盛り上がる。それから、どこでインターンしてたのか聞くから病院の名前とそこの場所を言ったら、素敵なドクターは言った。「あ、知ってる。そこ僕のガールフレンドが住んでるとこだよ」。

それからも話ははずんだけど、落ち込んじゃった。そりゃそうだよね。いないほうがおかしい。素敵なんだから。


あの人に電話して、言う。「あのドクターと今日はオハナシしたんだよ」「うわ、いやらし。どんなオハナシしたのさ?」。あそこの出身の人だったんだよー。どうりで素敵なはずよ。やっぱりあっちに住んでる人は素敵〜。なんか、違うんだよね。「でもさ、判明したの。ガールフレンドいるんだって。ショックー。めちゃくちゃ悲しかったよ」。ほんとに悲しかったーって繰り返す。反応を待つ。「あ〜あ、残念でしたね」。

それって、妬いてる? 違うよね。そんなふうじゃない。顔見て確かめたい。顔見て確かめられないから、しつこく言う。「素敵な人なのになあ。カッコイイっていうんじゃないんだけどね、素敵なの。嬉しかったのにー。話も合うしさ」。それからもう一度言う。

「あ〜あ。ホント落ち込んじゃった。今日はほんっとに悲しかった」。

「あ〜あ、僕も悲しいよ。これから仕事に行くのが。」
「仕事に行くのが悲しいの?」
「うん、そう」。

遠回しに妬いてる? わかんないよ。やっぱり妬いてなんかない?

わたしが妬いたら「嬉しいよ」っていうじゃない。
妬いてないふりしても唇尖らせて拗ねてたら、ぎゅうって首に抱きついて、わたしだって言いたい。「嬉しいよ」って。でもわたしはちゃんとそのあと言ってあげる。「ば〜か。あなたが一番好きよ」って。


彼女にだったら、あなたもそう言ってあげる?

彼女にだったら、もっと妬く?

・・・「もう会えないの?」って聞いたらだめ?


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