天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

I've been to heaven - 2001年12月06日(木)

天国に行って来たよ。

そこはね、
クリスマスが近いせいで、入ったところにそれらしい本がたくさん特別に並べてあって、
タイトルのなかの angel って単語がやたら目に入った。

古めかしい建物の、石の階段を登って中に入ったら、
天井がうんと高くて、古い紙の匂いがいっぱいして。

図書館ってさ、なんでこんなに素敵なんだろうね。
図書館で本を読んでる人ってみんな、
そこではとっても心が豊かで、なんだかとてつもなく優しい気持ちでいて、って、
そんな気がする。

静かで、誰かがコホンと咳をしたら、高い天井にコンと響いて。
ものすごく静かなのに、緊張感があるわけじゃなくて、柔らかい空気が広がってて。


大学に行ってたときは、授業が終わってから毎日図書館で勉強してた。
キャンパスに16個も図書館があって、今日はここ、明日はあそこ、って場所変えて。
インターンしてたときは病院の図書館で、課題やったりビデオ室でビデオ見たり。
患者さん診るのがまだまだ緊張だったあの頃、図書館に行けるとほっとしてた。

あのアパートのすぐ近くにも図書館があった。地下鉄の駅に行く途中。
public library の b が v に見えて、「なんで v なの?」って聞いたら、
「あれはラテン飾り文字の b だよ」って言ってたけど、
納得できなくて、首の骨折れそうになるくらい振り返って、
いつまでも見てたっけ。手引っ張られながら。


angel の文字がタイトルに入った本を、全部読みたいなって思った。
「十二番目の天使」もあるかもしれない。


あの娘と走り回れなかったけどね、
あの頃みたいにそばに座って、「ママ、お勉強頑張れ〜」って言ってくれてた。
そう、勉強しに行ったんだ。
でも天国だったよ。

生きてること、ちょっと休憩して来た。

だから明日から、また頑張る。
あの人に会いたくて会いたくて会いたくて苦しくたって、
今だにちょっと似たようなドクター見かけたら、目で追いかけたりしたって、

病院のなか、足が棒になりそうなくらい歩き回って、
患者さんに笑顔の元気分けてあげて、
患者さんから笑顔の元気お返しにもらって、

そんな毎日がやっぱり好きみたい。


天国に行って来たの。
おなじこと、言ったよね。あの腕の中で。
「Where did you go?」
「Up to heaven. Iユve been to heaven.」
そう答えたら、笑いながら抱きしめてくれたね。

まあいいや。忘れなくていいって決めたもん。


ねえ、あなたと行きたいよ。
ひとりでじゃなくて、ふたり一緒にだよ。
天使のあなたが連れてって。

違うってば。図書館じゃなくって。


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