ニューヨークシティ・セレナーデ - 2001年12月22日(土) クリスマス・ウィークエンドが仕事でよかった。 ずっと心配しながらうちで電話だけ待ち続けるのは耐えられない。 朝、こっそり病院を抜け出して、あの人にプレゼントを送りに行った。 CD とお薬と一緒に、最近お気に入りのキャンディや、あの人の好きなガムのローリーポップや、それからあの人のワンちゃんに犬用のクッキーをたくさん買って詰めたら、また大きな包みになってしまった。 ずいぶん遅れるね。ごめんね。ちゃんとあなたの手元に届くのはいつだろう。 ちゃんと届けばいいけど。 このままメリークリスマスも言えないのかな・・・。 今夜は寒い。 うんと冷え込むってラジオでも言ってたっけ。やっと、ここらしい冷たい冬になるみたい。空が澄み切って星が綺麗だよ。オリオン座がはっきり見えるの。あれ、オリオン座だよね。真ん中にちっちゃい星がみっつ並んでるやつ。 ニューヨークシティ・セレナーデが似合いそうな夜空だよ。 お月さんとニューヨークシティの間につかまったら、もう恋に落ちるしかない。って。 あなたの大好きな曲だよね。ここに来たばっかりの時に、キーボード弾いて電話で聴かせてくれたよね。まだ上手く弾けないんだって言いながら、「なんの曲かわかった?」ってあなたが聞いた。「Arthurユs theme」って答えないで、わざと「ニューヨークシティ・セレナーデ」って答えたんだよ。だって、ここに来たわたしのために弾いてくれたのわかったから。 わたしも天使になりたいな。 ひゅんと飛び上がって、お月さんとシティの間に引っかかったら、 そこからニューヨークシティ・セレナーデ届けてあげる。 熱があるなら熱が引くように、 カリカリに冷えた空のかけらも届けてあげる。 話してあげたいことがたくさんあるよ。 聞いて欲しいことがいっぱいあるよ。 眠りたい。眠りたいのに、眠れない。 元気になって。早く元気になって。 元気になって、また明け方に電話で起こしてよ。 あなたの声で目覚めたいよ。 -
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