天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

up and down - 2002年01月28日(月)

ドクターがおかしな診断して、わけわかんない処方をオーダーしてる。
ペイジしても電話はかかってこないし、ほかの患者さん診なきゃいけないし、仕方ないからナースにペイジお願いしたらめちゃくちゃ機嫌が悪い。一瞬ムカッときたけど「言い方悪かったかなあ」って落ち込む。

やな気分って思ってたら、突然ミズ・ベンジャミンが水曜日のランチに誘ってくれて、ハッピーになった。

別のドクターが「33-1の患者さん、明日きみの指示通り PEG 経管始めるから、処方お願いするよ」って言いに来る。「はーい。フロアにいなかったらペイジしてね」って返事したあとで、明日はオフだって気がつく。慌てて追いかけたけど、ドクターはもういない。

ああーどうしようって焦ってたら、現れた憧れの Dr. ラビティオが「 Hi! Howユs it going?」って声かけてくれた。きゃ〜久しぶりだあ。「休暇だったの?」って聞いたら「うん、パリに行ってた」。ああ、手の届かないヒト、って思う。

患者さんが呼ぶから行ってみたら、「担当医に明日退院って言われた。まだこんなに息が苦しくて、歩くのもふらふらするし、食欲もないのに。なんとかして下さい」って言う。わたしに言われても・・・って思いながら、やっぱり病院って残酷だって悲しくなる。

機嫌の悪かったナースが「ちょっと言いたいことがある」なんて言うからドキッとしたら、「さっきはごめんなさい。イライラしてたの、別の患者さんのことで」って謝ってくれた。

あのハンサムドクターとおんなじ名字のドクターがいた。まじまじ見ちゃった。でも全然素敵なんかじゃなくて、そのせいかそのせいじゃないのか、なんかまた突然胸が痛くなる。

もうなんだか、気分がめまぐるしくアップアンダウンな一日。
うちに帰って電話したら、あの人はいない。「帰ったらすぐに電話してって言ったくせにぃー。バカ」ってメッセージ入れたら、1時間くらいして電話が鳴る。「ごめん。朝一番で練習行ってたから。今帰って来た」って。

寒くてこたつから出られないって言いながら、
「出るよ。出る。出る出る出る。出るっ。出るっ」。
げらげら笑うと「何笑ってんだよ」。
「あはは。出たの?」
「出た。」
「いっぱい出た?」
「うん、いっぱい出た。」
「こたつでオナニーするとさー、暑いでしょ?」
「知らないよ。したことないもん。」
「ないの? 暑いんだよ。汗まみれになるの。」
「やったことあるのか。」
「あるある。もうずっと昔。ああ思い出した、はじめてしたときもだー。」
「それでそれで?」
「もうねえ、こたつの脚片手で握りしめて、こたつが熱くて汗吹き出して・・・」
「バッカだなあ。それでそれで? って、オナニー話真剣に聞いてる場合じゃないよ。仕事行かなきゃ。明日の朝モーニングコールしてくれる?」
「して下さいって言えよ。」
「して下さい。」
「う〜ん。明日はお休みだからデートなの。その時間に帰って来てたらね。」
「誰? デートって。」
「あなたの知らない人よ。」
「またそういうこと言うだろ。どこの馬の骨だ!」
「馬の骨じゃないよ。」
「じゃあ、どこの馬並みだ!」
「そうなの。馬並みなのよ。電話かかって来なかったら、馬並みのとりこになってると思ってて。」
「アホ。」
「馬並みに腰くだかれて、歩けなくなってるって思ってて。」
「だめだ、こんな話してたら切れなくなる。行ってくるよ。明日電話してよ。」

信じてないんだ。つまんない。当たり前か。久しぶりに笑って切った。

昨日は切るとき大きなため息ついたら、「そんなため息ついたら、天使が逃げてくよ」なんて言った。びっくりして聞き直したら、「ため息ついたら天使が逃げてくって」。あの人のことじゃないよね。あの人が天使だなんて教えてあげたことないもの。「どこから?」って聞いたら「あたまのてっぺんあたりじゃない?」。

思わず頭に手を置いた。バカだなあ。はくしょん大魔王じゃないんだから、出てこないって。でも、あたまの上に天使のあの人が見えた。笑ってた。逃げるんじゃないよね。逃げないでね。

今日は笑って切ったけど、切ったあとで「会いたいなあ」ってため息が出る。また落ちた。「墜ちた」じゃなくて、落ちた。




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