一緒に頑張ろうね - 2002年02月03日(日) 近所のスターバックスにコーヒー豆を買いに行ったら、久しぶりにチキンのパニーニが食べたくなった。映画館の向こうのイタリアン・レストラン。ドアになにか貼ってあると思ったら、「プライベート・パーティのため、本日クローズド」。ガラス越しに、シェフがピザのドウを回してる。焼き上がったイタリアンブレッドが山積みになってる。パニーニひとつくらい、わたしのために作ってくれないかなあ。シェフと目が合ったけど、にこりともしてくれない。 映画館は、横目で見ながら、意志を強く保ってパス。 Oceanユs Eleven と The Lord of the Rings が観たい。ずっと観たいって思ってたのに、Oceanユs Eleven はもう終わってた。今日、ちゃんと予定通りのとこまで勉強したら、夜中にご褒美に The Lord of the Rings 観に行こうかな。って今は思ってるけど、The Lord of the Rings は脳みそがくたびれた状態では観られそうにないや。あ〜、Oceanユs Eleven 観たかったなあ。 パニーニはあきらめて、「アメリカン・カフェ」でハンバーガーをテイクアウトすることにした。日曜日のお昼前。ブランチのお客さんでいっぱい。ここ、連れて来てあげたいんだ。ちっちゃくておしゃれで居心地いいレストラン。ハンバーガーがおいしいんだよ。フレンチフライも細くてかりかりしてて。目の前で、「おいしいー」って口いっぱいにほおばったあの人が顔ほころばせてる。それを目を細めて見ているわたし。また空想する。スイスチーズ乗っけてもらうように注文したのに、うちに帰ったらチェダーだった。 自分の専門以外の勉強が、なかなか進まない。 医療の法律とか条令とか理論とか、マネージメントとかシステムとか、めんどくさくってわけわかんない。って思ってたら、自分の専門の臨床医学にも手こずってる。毎日仕事してるのに、なんで? 肝臓疾患が今だに苦手。ずっと苦手だよ。得意なはずの臨床栄養学も、生化学の細かい部分忘れてる。こんなんで仕事してるんだ、わたしったら。ってちょっとびっくりしたりして。ちゃんと資格取ったのに、なんで国家試験また受けなきゃいけないんだろ、って思ってたけど、納得 したよ。 インターンの卒業試験って、どうやって勉強してたんだろ。 毎日病院に仕事に行って、帰って来てから山のようにたまったプロジェクト片づけながら、ちゃんと勉強もしてた。あれはホントに自分だったんだろうかって思うよ。 まだ寒いけど、いいお天気。こんな日はいつもあの街に思いを馳せる。 とっくにプラムの花が咲き乱れてるだろうな。ピーチブロッサムも始まってるかもしれない。住宅街の、通りのうんと向こうまで一直線に続く、びっしりピンクに染まるプラム並木。プラムが終わりかけたらピーチが始まって、ピーチが終わる頃に桜が始まる。何回春が来ても、飽きることなんかなかった。 ここってほんとにお花が咲かないとこなんだ。 まあいいか。あの街みたいだったら、ウキウキしちゃって勉強なんかますます出来ない。 頑張んなきゃ。 「毎日日記つけるみたいに勉強すればいいんだよ」って、言われた。 日記なら書いてるんだけどね。違うか。 あの人は頑張ってるんだろうな、ライブの準備。毎日徹夜だって。夜また電話してって言ってた。電話の時間まで、ブレイクなしで勉強してみよ。「一緒に頑張ろ?」って、前みたいに言って。ほんとに頑張るから、わたし。試験嫌いだけど、やっぱりこの仕事好きだから。好きだけじゃだめだものね。 あの人のことは、好きだけでいいけどね。 好きだけでいいんだよ。だってそれしかないじゃん、わたしには。 そのかわり、こっ・・・んなに好きなんだから。 この想い、エネルギー源に送ってあげる。 だからわたしにもちょうだい。パニーニよりもハンバーガーよりも、何よりも一番のエネルギー源。あなたと一緒に頑張りたい。 休憩おしまい。 勉強に戻ろ。 -
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