一大事 - 2002年04月26日(金) いつだっけ。 火曜日だっけ。 約束の日じゃないのに電話をくれて、 「どうしたの?」って聞いたら「一大事!」ってあの人が言った。 「なあに?」 「イケルかもしれない。」 「イケルって?」 「そっちにイケル。」 「イケル? 行ける? ・・・なんで?」 あの人、前から辞めようかって悩んでた、雇われて曲作ってる方の会社、辞めることに決めたらしい。フリーで契約してるプロダクションで自分の作りたい曲作ることに専念したくて。それで、音楽仲間たちとなんか新しいこと始めるらしくて、その仕事でここに来るんだって。今度はひとりで行くから、きみんちに泊めてもらっていろいろ手伝って欲しいんだ、って。 「あたし、もしかして利用されるの?」 「うん。」 「うんって言うか。」 「だって僕は英語出来ないし、そっちにきみが住んでるんだし。ね、手伝ってよ。」 「嬉しいんだかなんだかわかんないー。」 「ほんとだな。僕だってきみに会いに行くためだけに行きたいよ。だけどさ、今回は利用させてもらうしかない。」 「ひっどー。」 そんなこと笑いながら話して、時間ないから詳しいこと今度話すよ、って言われて切った。 切ってから、また流れちゃうよどうせ、とか、あの電話夢だったんだきっと、とか、一生懸命思ってた。思うようにしてた。 今日の電話、あの人は新しい仕事のことまたいろいろ聞かせてくれた。 「ほんとに来られるの?」 「行く行く。絶対行く。」 「いつ?」 「きみがそのアパート引っ越す前に行く。」 ほんとかな。 来るのかな。来られるのかな。 会えるのかな。ほんとに会えるのかな。 会えるの? ほんとに会えるの? わたし、会えるって思って待ってていいの? いいの? 会えたらどうしよう。 会えなかったらどうしよう。 どうしよう。 どうしよう。 会える? 会える? 会える? どうしよう。 どうしよう? -
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