最後の月 - 2002年07月02日(火) 昨日 SICU の病棟で、ナースのジェイが空の段ボール箱をいくつかくれた。 きちんと折り畳んで、テープでとめて、持つとこ作ってくれて。 男の人ってそういうの上手にするよね。不思議だね。 今日は日曜日の出勤の分の代休だったから荷造りを始めようと思ってたのに、 一日中寝てた。 何度か目が覚めて、そのたびに少しだけ起き出したけど、 力が出なくてふらふらとベッドに戻ってまたすぅーっと眠りに落ちてしまう。 疲れ切ってたんだ。 日曜日はランチもちゃんと取れないくらいに忙しくて、 それからアパート決めに行ったあと、2時間走ってまたグロリアのうちに行って。 昨日も新規の患者さんが多くて一日バタバタしてたし。 電話とケーブルと電気の会社に新しい手続きもするつもりだったのに、なんにも出来なかった。 夜になって、スーパーに買い物に行く。 マンゴとブラックプラムとブルーベリーと、ヨーグルトとアイスクリームとパパイヤのジュースを買った。ずっと寝てたから、そういうものが食べたくなった。でも、クッキーサンドのアイスクリーム3つ食べたらおなかいっぱいになった。 7月。 最後の月。 あの人は相変わらず無邪気に、「風邪治らなくてエロビデオ見る元気もない」なんて言ってる。どんなの見るの? とか、顔で選ぶの? とか、オナニーしたいから見るの? とかあの人に合わせて聞くわたしに、「AV 道にもいろいろあってさ」って嬉しそうにバカなことばっか答えてる。ちょっと元気になったじゃん。よかった。 「アパート決めたんだよ。」 「どれにしたの? 犬のいるとこ?」 「教えてあげない。」 「またあ。明日教えてよ。夜かかって来なかったらこっちの昼ごろかけてみて。」 教えてあげないよ。 話してあげようと思ってたけど、やめた。 わたしこれから、いろんな思い吹っ切りながら、このアパート出て行く準備するの。 悲しくなるから教えてあげない。 最後だからね。 最後の月だから。 わかってないでしょ、その意味が。 わたしにもわかんない。 だけど最後の月なの。 生まれ変われたらいいな。 そんなこと無理だけど。 だけどせめて少しだけ変わりたい。 デイジーのいる家のアパート、 幸せな空気に満ちているような感じがする? ほんと? もしも、 あの人の声がもう聞けなくなっても? -
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