天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

一からやり直し - 2004年10月01日(金)

朝の車の中で携帯が鳴る。
「もしもしー?」。デイビッドかと思ったらあの人だった。「今電話した?」って、いつかとおんなじこと言う。「しないよ」「あれー? おかしいなあ。国際電話みたいだったのに」。それもおんなじ。「ほかにも誰かアメリカにいるのか、こら」って笑った。

あれは月曜日だった。火曜日にはベリーダンスのクラスに行って、水曜日はうちでピアノを弾いて、昨日はまたポーリーンを訪ねる。

デイビッドから電話がない。短いメールはくれるけど、電話をくれなくなった。水曜日にはかけてみたけど繋がらなくて、今日仕事が終わってからオフィスの電話からかけたけどデイビッドは忙しくて話せなくて、携帯のメッセージを探してみたけど入ってなくて、ゆうべ遅くにかけたけどまた繋がらなくて、「電話してね」ってメッセージ残した。待ったけどかかってこない。あきらめて、それでもベッドに潜ってからジーザスにお願いした。

Don't let David go. Don't let him go. Please let me hear from him. Please let me hear his voice. Please hold me in your arms so I can feel okay.

ジーザスの腕の中はあたたかい。わたしのこころは落ち着いて、心地よい眠りにつきかけたころ、電話が鳴った。時計を見たら2時だった。

「ごめん。起こしただろ? ごめん。もっと早くにかけられなくて。仕事が詰まってて誰にもコールバックしてないんだ。フランスの従兄弟からもメッセージがあったけど、かけ直せなかった」。

寝ぼけ声で、いいよ、いいよ、って言いながらデイビッドの声を聞いてた。
土曜日か日曜日にお天気がよかったらハドソン・リバーのカヤックに行こうってデイビッドは言った。


今日、仕事が終わってからタイムズ・スクエアのバージン・レコードに行ってみた。遅れてるのはわかってたけど、運がよければ入れてもらえると思った。地下鉄を降りて一生懸命歩いて歩いて、バージン・レコードに着く。誰もいないし何のイベントの気配もない。お店に入ってくと、ポスターが目についた。

「10月12日 6:00 PM、デュランデュランに会おう!」

だって。なんで? 日にち違うじゃん。だってどこのデュランのサイトも「10月1日」って書いてあったのに。と思ったんだけど。

「もっと早く教えてくれてたら一緒に行ったのにー」って、予定の入ってるナネットとサマンサに怒られながらひとりで行ったのに。大笑いだ。10月12日。でもダメだ。朝9時にパスをもらいに行かなきゃだめなんだって。先着500名だって。行けるわけない。朝9時に。

近くのスウォッチのお店で、デイビッドがバースデーにくれた猫の時計を磨いてもらって、破れかけてきたベルトを新しいのに替えてもらった。まるでブランニューになった猫の時計。

カヤックに行くとき、デイビッドに見せよう。
きれいになったでしょ? 新品みたいでしょ?
時計、一からやり直し。


わたしも一からやり直したい。


-




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail