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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2002年01月14日(月) DARCの特集番組 年末にローカル民放で放送された、DARCの特集番組をやっと見ました。
予告で気が付いた妻が、気を利かして録画しておいてくれたのですが、なかなか見る時間が取れなかったのです。今日、昼食を摂りながら、ゆっくり見ました。違和感があったのは、メンバーの顔がそのまま写されていたことです。以前にNHKの番組でDARCが取り上げられたときには、入所者の顔はモザイクがかけられ音声は処理されていました。まあ、DARC=NAというわけでもなし、部外者の僕がとやかく言うべきことでもありません。
感想としては、問題への切り口も適切で、問題のバックグラウンドもよく説明されていると感じました。薬物の人の場合、アルコールより深刻な問題があります。つまり、摂取自体が違法行為であることです。それに対する国の取り組みは、売るほう買うほうの両者を「悪」と決め付け、依存が形成された人を、刑務所なり精神病院に放り込んで、あとは知らん振りというのが実情です。そこから社会復帰に対して支援の態勢というのは、ほぼないに等しいと言っていいでしょう。
ちょっと驚いたのは、DARCがすでに24ヶ所もあることです。「あなたの人生を粉々にします」という公共CMも良いけれど、粉々になった人生をどうやって、少しでも元の生活に戻していくのか・・・そうした意味では、DARCの人々の顔が見え、回復者の存在や、それを支援する人の顔が見えたことは、音声処理とモザイク処理された映像より、ずっと説得力とアトラクティブな魅力があったと思います。
県内各地の高校へ、薬物依存者としてメッセージ活動を行っている姿が印象的でした。
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