心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2002年06月12日(水) ステップは踏むもの?

ステップは踏むものなのか・・・、「踏んでどうする」という仲間の言葉も聞きました。
なぜ「ステップを踏む」という表現になるかというと、ビッグブックの第5章の12のステップの前に、「ここに私たちの踏んできたステップがある」という文があるからでしょうね。

Here are the steps we took.

take かぁ。難しいなぁ。「取り入れる」「利用する」「(人の意見などを)聞き入れる」「(忠告に)従う」「取って利用する」・・・・。「私たちの使ってきたステップ」というのも違うなぁ。

しっくりした言葉は出てきません。 旧訳が「踏んできた」だったから、やっぱりそれを使うのが最も無難な道なんでしょうね。日本語としての語呂も悪くないし。take には、「道を選ぶ」という意味もあると、辞書にあります。「踏んできた」のも悪い訳ではありませんね。でも、僕のつたない英語力だと、(前向きな意思で選び取り、使ってきた)というニュアンスを感じるんです。 本当に原文にそんなニュアンスがあるのかどうか、分かりません。でも、「単語ひとつとっても、どんな日本語にするか数日悩むことがある」という仲間の言葉にもうなずけるというものです。

ソブラエティは「断酒」とも違うし、アルコホリズムも、アルコール依存症やアルコール症とも違う。翻訳という試行錯誤は今後もず〜っと続いていくんでしょうね。



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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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