鍋をたたく...鍋男

 

 

Rubber tape wrapt Sticks - 2001年05月07日(月)

シリーズ・スティック概論

・巻きゴムについて・
 しばらくさぼっておりましたが、今日で概論としては最終回。ネタはつきないのですが、きりがないので、芯の話だけで今回は終了しておきます。最後の話は巻きゴムのスティックについて。

 トリニダードの人はとてもスティックを大事にしています。Andy Narrel(これはアメリカの人)という人のアルバムの写真にスティックがはっきり写ってないのを見て、「スティックのゴムの部分はみんな人に見せたがらないんだ」と説明してくれた人がいました。「ゴムの部分が音を決めるからね、秘密なんだよ」と。
 そんななかで僕は彼等にいい音のするスティックの作り方を教わりました。バンドの一員として扱ってくれていたからではないかと思います。感謝。

 それももう8年も前の話です。もう時効でしょう。ここでみなさんにもご紹介したいと思います。話してしまうと大した内容ではないのですが。
 彼等の使っているゴムは食器洗いの時におかぁさんがするゴム手袋です。あれをテープ状に切って、スティックの先端にきれいに巻いていきます。巻きの強さを加減することによって、スティックヘッドの硬さを調節することができます。巻きの回数で、ゴムの分厚さを調整します。最初硬めで、最後柔らかめ等々、いろんなバリエーションを駆使すれば、いろんなタイプのスティックを、これで作ることができます。また、何種類か作って試してみると、同じパンでもびっくりするくらい音が変わるのはなんとも楽しおすえ。

 二、三本違う厚さ、硬さの物を作って、スティールパンを叩いてみて、その中のお気に入りの奴にさらに手を加えていく。そうやってあなたのパンに一番合うスティックを作って欲しい。すべてのパンプレイヤーにそう思います。
 パンは一つ一つ鳴りも響きも違います。高音がこもる奴があれば、低音がびんびん響くのもあります。そのパンにあったスティック、その人の叩きかたにあったスティックというのがあって、当たり前だと思うのです。

 ここでわがSteelPan Lab Curepe/パンラボ・キュレップおすすめのゴムを。
テナー用にはダンロップの「天然ゴム極薄てぶくろ」。薄いのですぐにダメになってしまいます。僕は2-3ステージごとに新しい物と交換しています。めんどくさいんだけど音は上々。いまの僕の一番のお気に入りです。


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