鍋をたたく...鍋男

 

 

大阪の公園で - 2001年05月12日(土)

出先で少し時間をあまらせてしまって、車の中で仕事をしていた。天気のいい日で、わざわざ狭いところでこもっているのもアホらしくなって、すぐ脇の公園に書類を持っていって、書き物をしていた。

ハトがトルトルいいながら僕の周りをうろついている。
ブランコのキーキーいう音。
すべり台で悪さをしているやんちゃ坊主。
赤ん坊をあやす母親。
藤棚からいきなり落ちてきて書類にしがみついている名も知らない小さな小さな虫。

周りをせわしなく走り去っていく酒屋の車と対照的な、公園はちょっと懐かしい空間だった。
サラリーマンが斜めに公園を横切っていく。
シーソーで遊んでいる子供を見て、少しだけ表情がゆるむ。
公園から出ていくときには、後ろ姿はもとの足早な物に戻っていた。
ここは気持ちを解放させた者だけが、何かを許される日溜まりのようだ。

最近こどもが外で遊ばなくなったと聞いているけど、この子達は丈夫に育つだろう。

なんの脈略もなく、ハトが一斉に飛び立つ。
ビビル子、動じない子、追いかける子。
見ていると、へらっと微笑んでしまっている自分に少し照れる。

「昔は突然思い立って、一人でよく旅行に行ったりしたけど、子供ができてからは、しないねぇ。時間があったら子供と一緒にいたいよ。」
そういっていた友人の顔が浮かぶ。僕が持ってない優しい顔をしていた。

子供って物の存在意義は、そんなとこにもあるのかもしれない。

聞いてます? 伊武雅刀さん、ってネタがふるいな。


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