Onry Me
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2001年05月15日(火) 父がガンで死んだ時(3)緊急手術

父が入院した翌日、母と私は担当医に呼ばれ
父の詳しい病状を聞きました。

検査の結果、父は横行結腸に出来たガンにより
腸閉塞を起こしている事がわかりました。

担当医の話によると父の腹痛は大腸に出来たガンが
大きくなり腸を塞ぎ便を詰まらせている事が原因だ
ということでした。

その話を聞き、父の吐き気や腹痛の原因が腸閉塞に
よるものなのだとわかりました。

激しい吐き気は腸が詰まり食べた物が胃から下に
落ちなかった為です。
腹痛に関しては、ガンが大きくなり腸を詰まらせ
便が排泄できなくなった為でした。

医者はこのまま腸閉塞の状態を放置しておけば
腸が破裂して命に関わるので今すぐに腸閉塞を
解消する為の緊急の手術が必要だと言いました。

手術はとりあえず腸の一部を切り、そこから溜まった
便を排泄させてその後、人工肛門を取り付け腸閉塞の
状態を緊急的に解消しようというものでした。

何の医学的な知識も持たぬ私と母は医者に
すべてを任せる事にしました。

父も執刀医に簡単な説明を受け、手術に同意し、
すぐに手術が行われる事となりました。

この時、父はまだ自分の腸閉塞が、ガンによって
引き起こされた事を知りません。
単に腸に詰まった便を排出する為の簡単な手術
という説明しか受けていませんでした。

手術は1時間程度で終わり、無事成功しました。
先生に話を聞くと父の腸は普通の状態の倍以上に
膨れ上がっており、いつ破れてもおかしくない状態
だったそうです。

取り合えず手術が無事終わった事により何週間も
苦しんだ父の腹痛は治まりました。

病室では父が寝ていました。

苦しかった腹痛から開放され久しぶりに安らかな
眠りを手にした父は非常に気持ちの良さそうな寝顔
をしていました。


パンチョ |MAIL

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