一橋的雑記所
目次&月別まとめ読み|過去|未来
2004年11月19日(金) |
さみしい、といふこと。 |
居場所がなくなること。 居場所を思い出せなくなること。 帰る場所を忘れてしまうこと。
自分にとって一番さみしいのは。 この辛ささえ忘れてしまえるこの心のはたらき。
オフライン生活が間近に迫って。 物凄く、胡乱で、迂闊で、後ろ向きで。 果てしなく悲観的な自分がまたぞろ顔を出し始めておりまして。 この場所に吐き出すことすら出来なくて。 色んな人たちに、泣き言を零したり駄々を捏ねたり強がったり。 一人になれる人間になりたくて始めたことなのに。 結局自分は一人では何も出来ないといふことを再確認し通しな。 へたれ極まりまくっている一橋にて御座いますです。 皆さま、ごきげんやう……(平伏)。
や。 一人暮らし自体やその生活に対して。 厭う気持ちや恐れや躊躇いはなくて。 寧ろ此方方面に関しては。 度が過ぎるくらいに楽観的で、やはり迂闊な性格と気質を。 色んな手続きを踏むに当たって露呈しまくっており。 別の意味でとほほ状態なので御座いますですが(泣笑)。
あの場所が。 思いの外己にとって、居心地の良い。 何物にも代え難い場所になってしまっていて。 そこから、ほんの数日、もしかしたら数週間に渡るのかもしれないけれども。 離れて過ごさなければならない日が間近に迫ってきたなあと思うと。
いっそこのまま。 二度と帰らない方が気が楽かなあとまで思ってしまったりして。
ごめんなさい。 だから、自分の言葉が何だか。 誰からも何処からも遠いやうな。 そんな気持ちに勝手になってしまっていたのだと思いますです。
そういへば。 二度と帰れない場所を自ら作ってしまった最初の出来事。
クリスマスイブにはこの町を離れなければならないと。 常日頃から親に、言い聞かせられながら。 でも事情が事情なので、誰にも内緒にしなくてはいけない気がして。 誰に強要された訳でもないのに。 (最近きいた話では、当事者である親は周囲や友人たちにまで公言していたらしいのに) 何事も起こってはいないやうな。 何も知らされていないやうなふりをして。 秋を過ごし、冬を迎えたあの小学校4年の2学期。
その時一番大好きだった、大切だったあの子にも。 結局最後まで何も、話せないまま。
終業式の後に呼び出され。 担任の先生に最後の挨拶をしている時に見えた、職員室の窓の外に。 さっきまで自分と遊んでいた、何も知らないあの子の後ろ姿が見えて。 涙がぽろぽろ両目から零れたけれども、ちっとも悲しいだなんて。 自分では思ってもいなかった事を、覚えている。
その年のお正月。
何処からか転居先を調べたあの子からの年賀状。 何も知らない、質問だらけのあの子の年賀状にも。 どんな返事を書いたのか、書けたのかももう、思い出せない。
その後、幾つか届いた手紙に。 返事を書いたのか、書けたのかももう、思い出せない。
そうやって。 自分で帰れない場所にしてしまった場所が幾つもあって。 そうまでして己は一体何を守ったのだろうかと。 何を無くすまいとして。 何を失ったのだろうかと。 そんな事を、ふと。 思えるくらいには。
あの頃に比べて己は。 随分と素直に泣いたり悲しんだり辛いことを辛いを思えるやうになったけれども。 あの時の、素直に泣いたり悲しんだり辛いことを辛いと思ってはいけないと。 頑なになることで、自身の心を踏み固めていないと何処へもいけないやうな。 弱くて脆くて手前勝手な自分がこの心の中から消えた訳ではないのだなとか。
結構、的を外しまくった愚にもつかない物思いに。 ぐるぐると己を引きずり回させて。 なんとか、明日明後日を無事に迎えることばかりを。 考えやう考えやう、と。しているのであります。
さっさと、回線契約すませて、新しいPC買おうな、己……(泣笑)。
|