一橋的雑記所

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2005年12月08日(木) オフ会やら何やらで中断継続中〜(え)。※でも三回目突入。20050513更に改訂版。

福岡は楽しう御座いましたです。
そして美味しう御座いましたです(え)。
鶏の水炊きは京都にも名店があったりしますですが。
福岡で頂いたのは更にあっさりとした風味で。
お野菜も豊富に入って食べ応えも十分でしたですね。
コース仕立てだったお陰で。
ゆるゆるとおちゃけ頂きながら各種お料理を。
楽しめたのも嬉しかったです。

さてさて。
そりでは続きを…と行きたいのですが。
今は脳味噌がちょっと現実モードに突っ込んでいるので。
どんだけ小話方向に戻せるのかちょっち…自信が…(伏し目)。
こちらも、ホント、ゆるゆる行こうと思いますです。
此処まで書いてきたのと空気変わっちゃってしまったら。
スミマセンです、はい(えー)。
あまりにもあんまりな繋げ方になった場合。
多分、後日書き直すか消すかするかと思われ(マテぃ)。

※20060513に若干手直ししましたです。
書きたい方向へ軌道修正って事で(何)。

つーことで。
三回目。




思わず零した言葉に、彼女の動きが止まる。
けれどもそれは本当に、一瞬の事で。
多分、少し前の自分だったら気付けなかった。
そんな、僅かな瞬間の出来事で。
あれから。
彼女が、二人の間に何か別のルールを置き始めた頃から。
何故だろう。
それまでは見えなかった、彼女の心の動きが。
見え始めている、そんな気がする。
それとは逆に、彼女には。
それまで見えていた、私の心の動きが。
見えなくなり始めている、そんな気が、した。



綺麗な夢のその果てに・3



何故そんな言葉を漏らしてしまったのか自分でも分からず。
手元の茶碗に視線を落としてしまう寸前。
ほんの一瞬だけ動作も表情も止めてしまった彼女が。
もの問いたげな、それでも何の気もなさそうな風にして。
小首を傾げたのが見て取れた。

「ふふ……うち、そんなにいつも謝ってばかりどすか?」

そう軽く返す事で。
彼女はいつも、私の心が揺らぐのを防いできたのだと。
今なら、分かるから。
もういい、と。
もういいんだ、そんな事をしなくても、と。
言いたくて言えない言葉を、野菜サラダごと、嚥下する。

「ああ、また……。お野菜はちゃんと噛んで頂かなあきまへんえ」
「……分かってる」

彼女が何かを誤魔化そうとしたように。
私も、多分、何かを誤魔化そうとしたのだ、きっと。
でも。
そんな些細な事に引っ掛かるよりも、もっと。
もっと、話したい事が、あった筈だった。
今日一日、いや、逢えないでいた何日かの間中。
一人になって、これまでのこと、これからのことを考えながら。
彼女に聞いておきたい事、確かめたい事も考えていた筈だ。
彼女の事を想いながら、考えていた事が。
苛立ち半分に、慌しく一通り食べ終え、箸を置いた所で。
彼女がそっと、席を立った。

「お茶、淹れましょな。それともなつきは、コーヒーの方がええ?」
「私は、どっちでもいい」

ぶっきらぼうに言い放つと。
ならお茶にしましょ、と笑い含みの声が返ってくる。
それだって、いつも通りの日常で。
だのに、何故か、何処か、遠くて。

「静留……っ」

呼びかけた声は我ながら思いのほか鋭くて。
ゆったりと振り返った彼女の瞳の奥に、刹那の緊張を走らせる。

「どしたん?えらい勢い込んで」

それでも、何事も無かったように微笑む姿から。
私はまたもや、目を逸らしてしまう。

「……私は、お前に……」
「うちに……?」

緩く小首を傾げた後、続く言葉を待つように佇む彼女の姿が。
視界の端で小さくぶれる。
私は。
お前に。
確かめたい事が。
知っておきたい事が、本当は。
本当は。

「……なら、お茶しながら伺いましょか?」

張り詰めた空気を吹き払うように。
笑い含みの言葉が彼女の口から零れる。
その事に、救われたような、苛立たしいような。
もやもやとした気持ちが胸の奥に渦巻いたけれども。
私も、軽く息を吐いて肩から力を抜く事にした。

「……ああ」
「あ、食器はそのまま置いといてくれはったらええよ」

言って、彼女は、背中を向ける。
言葉の軽快さとは裏腹にその背中は。
まるで何かを拒絶するかのように堅牢で。
近寄り難い頑なさを漂わせているように見えて。
それさえも、もしかしたら、思い込みなのかもしれない。
彼女の姿をそう見せているのはもしかしたら。
私自身の心のありようなのかもしれない。
その時、私は初めて。
本当は、彼女の心を、気持ちを。
その中に秘められた全てを、知りたいだけなのかもしれないと。
気付いた気が、していた。





うん。
ちょっとぐらぐらしてきましたので。
若干、改稿。
でもまあ、修正した所で。
何処でぶっ倒れる羽目に陥るか…かなり微妙(えー)。


一橋@胡乱。 |一言物申す!(メールフォーム)

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