私は多分、オトコギライである。…人としての「男の子」や 「男性」は好きなんだけど、自分にとって特別な相手として 見た時の男の人は、どんなに好きでも、心の底から信用できない気がして ダメなのだ。多分、この人も、私を置いて行ってしまうんだろう…。
そんな哀しい気持ちが心をよぎる。
この世で一番強いつながりは、私は血のつながりだと思っているから、 両親・兄妹だけは、どんなに普段は連絡しなくても、どんなに離れた 所にいても、いざというときは絶対力になってくれたり、支えて くれる人だと思える。それに、そんな時は私も多分、身を削ってでも 助けに行ってしまうと思う。…だけど。恋人は、どうなのか?
やはり、信用できないのは、私が単に臆病だからなのか。
どんなに好きでも、その人も、自分と同じように、私より家族を 取るのかなあと思うと、怖くて怖くて仕方がない。かと言って、 彼が家族よりも、私を絶対に取ると言ってくれても、そんな事を言って 家族の絆をないがしろにするような人を、私は好きには ならないから、やはり、これも、仕方がない。
何かから、吹っ切れない自分は、こういう時に、普段は絶対見せない 顔で臆病になってしまうのである。何が、そんなに怖いのか?
自分を他人に見せる事?それとも、誰かを信用するのが怖いのか…。
…どうして誰かを好きになるのかな。誰も好きにならなければ こんなに悩む事もないというのに。でも、そんな人生は、甘くも ないし、味もしない。
こんなどうでもいい事で、私は今日も悩んでいる。
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