JERRY BEANS!!

2001年06月12日(火) 焦燥

私は、中学校の頃、自分はもう死んでもいいな、と思っていた。
くだらない事なんだけど、もう、生きてても面白い事はそうそう
無いのだろう、と、察して、何もかもを解った気になって、
この世を儚んでいた。

今になって考えるけれど、小学校高学年〜中学、高校くらいって、
きっと誰もが一度はそう考えるのでは無いだろうか。

“死にたい”なんて、考えるのは何故だろう。

もう面白い事は無い。だけど、死ぬのは怖いから死ねない。
そう思ううちに大人になって、人生に対する焦燥感も薄れていく。

勿論大人になっても辛い事は無くならないし、寧ろ悩む事だって
多くなるけど、それでも、来週のサンデーとマガジンは読んでから
死にたい、とか、来月封切りの映画を観てからでも遅くは無い、
とか、せめて○○をやってから死のう。とか思っているうちに

“何、いつでも死ねるんだ、別に今日じゃなくても良かろう”と
思う気持ちが大きくなって、どうでも良くなってくるのである。

…最も、私は大切な人を既に死別で亡くしているので、残される
人の事を考えたら自殺なんてとても出来ない。私は私だけの
物だけれども、誰かを困らせる為に死ぬのは、ゴメンだ。だから、
どんなに辛くても、天寿を全うするまで自分では死なない。

後に残る人の涙は、死んだ人には解らないから。
誰が一番悲しいかって、それは残された人だからだ。
ずっと、そう思って生きていかなければならないなんて、
そっちの方が辛すぎる。死ぬのは簡単だ。だから生きていよう。
生きるほうが辛いんだよ。人は。


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