JERRY BEANS!!

2001年07月02日(月) 思い出の欠片

彼の部屋に行った。
寝てるから、起こさないようにそっと隣に転がって
真っ白で、暗闇で灰色に見える天井を見つめて、ふと、思った。

前に付き合ってた彼の所に、夜中、車で1時間かけて会いに行った事。

やっぱりこっそり隣に眠った。彼は、寝てても私が隣に来ると、
すぐに気付いて、横向きのまま私を抱きしめる。
翌朝になっても覚えていない行動だけど、それがかえって嬉しい事を
私は知っている。…そういうことを、思い出す。
抱きしめる腕の感触とか、目を開ける瞬間の重そうなまぶたとか。

今の彼は、私が見つめるとビックリして起きる。
寝ているあいだに、いつの間にか離れてたりする。
夜中に起きて台所でタバコを吸ってたりする。

「思い出というのは、いつでも、時が経つほどキレイに心に映るから…」

だから、思い出は“思い出”なのだけど。

勿論、思い出の中のあなたは楽しそうに笑う。
今でも私を哀しくさせるのだけど、そういうあなたの笑顔は、
その頃の私の笑顔と一緒に、そこで幸せな“思い出”でいてね。
そうして覚めない夢のような、優しい欠片で私をたまに助けてくれる。

ちょっとくさいけど。そういうふうに自分に言って聞かせる。
そうして、とりあえず

前へ…。


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nana [HOMEPAGE]

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