JERRY BEANS!!

2001年08月19日(日) 愛の定義

昨日彼とケンカした。
まぁちょっと泣いちゃったけど、死ぬほど辛いわけじゃ、ない。

でも、愛してると言っても、気持ちが受け入れられなかったら
それほど淋しいことは無いと私は思う。

彼はちょっとした人間不信だ。それは知ってて付き合った。
一緒に居ても私を信用し切れなくて、不安になったり臆病で、
怖い夢を見て悩んでいるのも知ってた。

だから、余計に、普段から゛好きだし、愛している"と言ってきたし、
人前でも一緒に居る時とあまり態度を変えないように
してきたつもりだ。だけど些細な事で、…彼の中の「特別」を
崩すような事を私が言ったせいで、彼とケンカになった。

ケンカなんて呼べるもんでもないかもしれない。
ただ、私が一方的に彼からの信用を失っただけだから。
ほんの些細な言葉だったのに、彼は過敏に反応した。普段から
どれだけ好きだと言ってても、言葉の定義など、心と気持ちと、
胸のうちを解ってもらえなければ、そう、虚しいだけ。言葉は意味
を失って、決して相手に届かない。頑なに手を捕まえて、無理にぎゅっと
抱きしめても、拒否されてしまえばそれで終わりだ。

誰かと解り合いたいと思った時、一番の障害は、相手の中に、解って
あげようという気持ちがあるかどうか、だ。…それが無いのに、
解ってもらおうとして、言葉をどれだけ投げかけたって、確かに
相手に届かない。…もしも言葉が届いても、それが心に伝わる事は
まず無いから、私は、それだけで、震えてしまった。

どうしたらちゃんと好きだと解って貰えるのだろうって、
考え込んだ。こういう時の彼の目は、止まりそうに冷たくて、
人を信用しない人の目に、なる。それを治してあげたくて、辛くて、
そう悩んでいるのは、私。

彼は、言った。「愛してるって、じゃあ、何?…君は、ちょっと
自分が好きになれそうな人がいて、その人が自分に優しくしてくれて、
それが自分に都合がいいから、そういう人と付き合っているんじゃない
の?そういう人の事を、愛してるって言ってるだけじゃないの?」

言葉に詰まった。愛の定義なんて、確かにあって無いようなもの。
それを確かめる術は無いから、困る。


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nana [HOMEPAGE]

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