JERRY BEANS!!

2001年08月23日(木) 羨み

来月頭に、実家に帰ると、彼が言った。

彼は実家のご両親と話す事が、ある意味悩みの種でもあるのだけど、
私にはそれが羨ましいと思えて、しまう。

実家があって、両親がいて、そこに帰る家があるという事。
当然当事者からすれば、わずらわしい物のひとつなのだろうけど、
私には、もう無いから、私がこれから一生かかっても手に入れられない
物を彼は持っているという事が、私には羨ましい。

だからと言っても、誰にも何も出来ないし、何も変わらないのだけど、
仮にある人にとっては煩わしいものであっても、それがまたある人に
とっては、懇願するほど欲しい物だったりする、という事実があると
いうのは確かである。人を羨んでも何も変わらないが、ただ、全ての人
が誰かの羨みの対象になれる、という事を知っている、という事には、
少なくとも何らかの価値があると思う。

結局、自分に与えられている環境をよしとする気持ちがあるかどうかで、
その人の幸福度は変わるのだ。

世の中には、私を羨ましいと思う人も居るのだろうか。


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nana [HOMEPAGE]

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