オブラートに包んだ醜い感情。憎しみや恨みやねたみや嫉みを、ひたすら隠して、そんな物は無いよと言って過ごしてきたけど、あの人の言葉は、少しずつこのオブラートを溶かして包んだ物を、外へ出す。醜い感情は、少しずつ外へ出て行って、彼の唾液でべたべたに溶けた。そうして少しずつ胃に流し込めば、きっといつかは体から出て行くでしょう。痛いのは最初だけ。後は流れて行くのを待つだけだ。