JERRY BEANS!!

2001年09月11日(火) 弱肉強食

私は、小さな頃にいじめにあってた事がある。
当時私は小学2年生で、相手は小学5年と6年の数人の
グループだった。田舎のいじめはコワイ。少しでもみんなの「協調性」
(そう呼んで良いのかどうかは疑問だが。)を乱すものは
いじめの格好の餌食になる。

同級生にはいじめられた記憶が無い。よく解らないグループの
リーダーらしき人物に絡まれたことは数度あったが、所詮は群れている
事が趣味の、同学年の女の子だから、1対1で対決する。今のところ
無敗。当然の結果だ。(もうケンカなんてしないけどさ)

けど、当時の5、6年生からのいじめは結構根性の入った物で、
ランドセルを雪の中に隠されたり、中履きをトイレに落とされたり、
石を投げられたり、車道に突き飛ばされたり(この時は車にかすられて
頬から血を流しながら帰った記憶がある。)、まぁ色々やられた
気がするが、その時の痛みとか悔しさとか、そういうマイナスの記憶と
いうのは不思議と残っていない。

人にいじめられても、あんまりショックは無かった。寧ろ、いい年して、
集団で下級生をいたぶるとは、なんて程度の低い人間だろうと、彼女等の
将来を心配したほどだった。…今思うと、そんな事考えていたのが
いじめられる原因だったんだろうと思う。

世の中は弱肉強食だ。少しでも自分を脅かす存在は、早めに狩っておく
べきなのは当然だし、全く弱い物に関しては、餌として捕食すれば良い。
だけど、人間は人間だ。他の動物に比べて、それなりに知識がある。
弱いけれど無害な物には「家畜」や「放牧」など、捕食以外の可能性も
見出せなくは無い。それを考えると、当時の私はまだまだバカだった。

大人しく泣いたフリでもして、ごめんなさいだとか、もうしないで、
だとか、負けたようなフリでもかましておけば、彼女たちもすぐに満足して
いじめを止めてくれてたかも知れない。…私は、彼女たちからいじめを
受ける度に、「面倒臭いなぁ」と思っていた。そして、出来るだけ無関心
を装ってみた。ああ、バカだったわ。彼女たちは、私のリアクションこそを
求めているというのに。

世の中は弱肉強食だ。確かに、それはそうだ。だけど、別に無理して
強い物に打ち勝とうだとか、彼等に対して一生懸命耐えなくても
良かったのだ。たまには負けたフリをするのも良い。効果を考えて行動を
起こせなければ、真のお利口さんとは言えないのである。それが解らない
から、いじめを受ける。ていうか、最初からいじめの目標になった時点で、
自分の非を考え、自己改正に努めるべきである。

ついでに言っとくと、いじめられる人間というのは、どこにでもいる。
いじめなんて、無くならないと思う。世の中そんなに甘くない。
いじめの餌食になるような人は、早く自分の変な所に気付いて、早く
「まとも」を装えるようにならないと危険なのだ。周りの人たちは、それを
教えてくれているのだ。

いじめなんて子供のする事だと言って馬鹿にする人もいるけど、大人に
なったら、誰も正面きって全力でぶつかってきてなどくれない。
まして、真実など教えてくれる優しい人は居ない。大人のいじめは許せない
けど、子供は陰湿でさえなければ問題ないと思う。…子供が出来たら、
そう言うことをたくさん、教えてあげたい。せめて、私よりはオバカで
ないとイイ。


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nana [HOMEPAGE]

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