My body is not expensive.
私の体は高くない。それどころか安い方だと思う。 ただし、私が愛する人にだけ、だ。
世の中には、愛と体を結びつける女の子が多いみたいで。 だけど、そんなのが価値あるものとしてまかり通るのは せいぜい10代の女の子までだ。最近は彼女たちですら そんな事に価値を置くのがバカらしいと気付き始めているのに、 一昔前の少女漫画の主人公でも気取っているのか、花の操を 守らなきゃ!私の体はキレイなの!だとかいう人がたまにいて、 そしてなかなか居なくならないのだから、不思議である。
愛と体は別の物だ。体はそのまま、人の欲望に直結している。 欲望と体とが直結してひとつになって、それが二人分揃った時に、 はじめて、それらは愛とかいうのにアクセスする権利を手に入れる んじゃないだろうか?最近そんなふうに思う。
一生懸命体を使って愛し合っても、結局心まで届くのは、 体による快感とか衝撃では、決してない。心が最初から一生懸命で 無かったら、何をしたって、されたって、たいして感じないんじゃ ないかしら。
私は私の体を使って、相手をいい気持ちにしてあげるのが好き。 だから好きな人には出し惜しみしない。 ちゃんと恥じらう気持ちも持っているけど、もったいぶって じらすだとか、そんな無駄で阿保みたいなことはしたくない。 彼に対してだけは、私の体はチープだからだ。
世の中には、体なんて使わなくても、心だけでトキメキ合ってる 人はたくさん居る。体だけで、心が乾いてる人も、同じくらい居る。
そんな中で、好きな人と体を使って愛に向かえるなんて、幸せなんじゃ ないだろうか。…本当は、体を合わせることになんて何の意味も 無いけれど、そこに何かがあると思えるんだから、人間はすごいね。
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