JERRY BEANS!!

2001年10月25日(木) 夢の世界

日記をこうして書いているのは、まぁ趣味と言うのもあるんだけど、
書いてないと色んな事を忘れていってしまうからだ。

私はとても忘れっぽい性質で、大事な事も、好きな人の言った話も、
大事な約束も、その時の気持ちも、余程心に突き刺さってなければ
時間と一緒に流れていってしまう。

勿論私がバカだからなんだけど、そうして何でも忘れていってしまう事が
私は、怖い。

忘れる事は、昔の自分が、そう思った頃の自分が死んで行くような気がして
怖い。今ある自分と過去の自分は、確かにちゃんと繋がっているもの
なのだけど、どこかで、それが切れてしまったような、そんな不安が
胸に湧くのだ。

過去から少しずつ自分が消されて行くような、そんな感じ。

それが怖くて、思ったことを書いておくようにしている。死ぬのは、怖い。

かといって、ここにある文が何かの偶然で消え去ったとしたら、それはそれで、
今の私は変わらないし、納得もするのだろうけれど、少し前に思ったことや、
ちょっと前の自分の気持ちを、時々どこかで読み返す事ができたらいいな、とは
やはり思う。文章としての形なんて、あってもなくても、結局は変わらない。


私は死にたくないと、思う。けれど、普段から会えない人は、死んでいるのと
そんなに変わらないのかも知れない、とも思う。本当に死んでしまった人には、
一生、今後、会える事が無いというだけで。

私はたまに死んだ人の事を夢に見るけど、そうすると目が覚めた後にとても
不思議な気持ちになる。だって、夢の中では彼らは生きていて、ちょっと
したらまた会えるのかも知れないとか、まだどこかで生きているのかも知れない
とか、そんなふうに感じるからなのだ。

過去の思い出は、だんだん、夢の世界との境界線を曖昧にする。

あれは、夢だったのか、過去の事だったのか。

それをはっきりさせたくて、やはりこうして文を書きつづけるのかも知れない。


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nana [HOMEPAGE]

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