JERRY BEANS!!

2004年11月08日(月) ordinary

 君の日常になりたい。

例えば、眩しくてよける日の光。
夜を照らす月。町の街灯。

少し冷たい風。通い慣れた通勤路。

温かい土。見飽きた車。

 僕にとっても君は特別な非日常だ。
 だから君が隣りに居ると、僕は11月の美しく薄い空の色も、
 風の香りも、山の紅葉も、街の雑踏も感じない。不感症。
 
 どうでもいい会話にしか耳が使えずに、
 君の茶色の目を見続けてしまう。

僕は君の日常になりたい。

例えば、風に浮遊するポプラの綿とか、
駅に置き去りになった忘れ物の手袋みたいに、
普通に、ただそこに居たい。

 永遠でもなく、刹那的でもなく、ただの日常として。

擦り切れて、少しずつ変化し続ける日常。
君が意図的に止めるまでの、毎日の繰り返し。

君にとって。
誰もがその存在を疑わずに眠る、「明日」と同じ物でありたい。


 < 過去  INDEX  未来 >


nana [HOMEPAGE]

My追加