…どれだけこの手を貴方に触れても、心は決して探れない。好きだと言って、この手に触れて。…貴方を好きになればなる程、好かれる自信などまるで無い自分に気付く。貴方を好きになり過ぎて。…好かれたいという欲が強すぎて、そんなエゴイスティックな自分が更に嫌になる。お願い、もっと、好きだと言って…そんな事を考えると、不安は生まれて、膨らんでいく。心に関わる事に「お願い」をする。その虚しさを知っているから。