繋がっても繋がっても、不安が胸を襲うのは何故?
貴方がこちらを見つめても、私がその目に溺れていても、 この手が貴方に触れたとしても、この手がそれを握り返しても、
そうだ、満たされない。満たされたい。
胸が繋がっても、頭が触れても。貴方にまだ、この手を伸ばして居たいと思う。
貴方が私に言うように、これは、相手を信用しないと言う事でもなくて、 その気持ちを疑う気持ちでもなくて、ただ、ただ、
どれ程繋がっても、まだ、貴方を願うということ。
不安なんだ。 「好き」と言っても。 途方も無い空の向こうを見るようで。
どれ程繋がっても、まだ、貴方を願うということ。
好きなんだ。 耳を閉じて。 底が無い海の闇を見つめるように、ただ、暗闇に目を凝らしている。
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