小さな頃から、人の目の中で育った方だ。
実家が自営業で、祖父母、両親、兄妹、家族は勿論、 従兄弟や叔父叔母、従業員さんや客人、同業者、関連業者さんなど、 本当に、人が多く出入りして集まる家に生まれて、 色んな人から少しずつ構われながらのんびり大きくなった事を、 今になってとても恵まれていたんだと思う。
その目の数だけ、たくさんの道標を知るから。
誰からも、見られずに育つ事、 一人の目しか得られず、選択権が無く育つ事は 考えただけでも息が詰まる。
人の目は、見られる対象を既定する。 例えば、期待の目で見られた子供が「そうであろう」と知らずに努力するように。
知らずに、子供は見る人の目を見返す。 相手の目に手を引かれながら、自分を確認しながら生きてるんだ。
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