私が、この夜から消えてしまっても。 貴方が私を忘れないでいてくれたなら、貴方の中で生きるでしょう。
私が、この昼で死んでしまっても、 貴方が私を思い出してくれるのなら、私はその度、そこに生きるでしょう。
いつか、そういう場所にしか、私が居れなくなったとしても、 そうなってしまうまでは、貴方と居たいと思います。
今、この世界で生きている私。今、此処に居る私。 …他人の、中に居る私。…全部あわせてひとつなのだとしたら、
きっと「私」の半分くらいは、貴方の中にあるのでしょう。
貴方の中に、私が居る。…それを見つける度に、私は私に安心する。 貴方に触れる度に、私は私に会えるから。
「私」の一番おおきな欠片が、貴方の中に居て。 貴方が私を、抱き締めてくれたなら…。
「ああ、見つけた…!」
「貴方」という存在の中で。…私は、私に、手を伸ばす。
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