JERRY BEANS!!

2005年01月05日(水) きっと

きっと、今もあの人は、以前と変わらない温度で、
冷たいままなんだろう。

今頃一体、何処で何をしているんだろう?
相変わらず、笑っているのかしら?
泣いているのかしら?

きっと、あの時、あの瞬間でしか、あの人には触れられなくて、
だからこそ今、私はこうして幸せにひたっていられるんだけれど。

きっと、あの時、あの人に触れられる事がなかったら、
私の人生はこんなに自分本位に居られなくて、
きっと、どこかで自分らしさを無くしていて、
どこかしら不自由で、哀しい事にも気付かずに、
貴方にも出逢えずに進んでいたんだろう。

こんな気持ちを知らずに居たら、どんなふうになったんだろう。

あの人に、触れる悲しみも知らずに、
貴方に、触れられる愛しさや情熱も、涙も知らずに

私は居たんだろうか。

きっと、…こんなに哀しい事を、知らずに居るよりも、
知って、泣く方がずっと気持ち良いことを、どこかで知っていたんだろう。

あの人の、冷たさを。

貴方の、静かさを。


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