古い魔法
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夜更けにしんみりお皿を洗っていたら、ラジオから「北ウイング」が流れてきた。長距離トラックでゴォーーと富山県あたりを走ってるかのような錯覚。パーキングでソフトクリームなんか食べるのは断じて御法度だ。かたやマンハッタンでは赤羽ちゃんがタクシー乗りながら「赤いスイトピー」を唄う。陰と陽のバランスが見事に存在したんだなあ、だからこそ人気が続いたのかなあ、などとしみじみしてたら、次は山口百恵の「冬の色」がかかった。有名じゃないけど名曲の。
あなたから許された口紅の色はからたちの花よりも薄い匂いです くちづけもかわさない清らかな恋は人からは不自然に見えるのでしょうか いつでもあなたが悲しい時は私もどこかで泣いてます 恋する気持に疑いなんてはいれる隙間はありません あなたなら仲のいい友達にさえも微笑んで紹介が出来る私です 冬の色/山口百恵
陰はいいと思うんだ。何の世界でも頂点にのぼりつめた人にはそういう部分がかんじられるし。スターなんて特にうす暗さただよってこそかと思ったり。スターってのもいまどきなんだけどな。でも、そこはかとなく、じゃないとだめ意識しちゃ。本人はばりばり笑顔でいるつもりでも、その笑顔すら違和感のある、けどどこか人を落ち着かせるような闇の帷が瞳の奥にあるかんじじゃないと。戦火の看護婦のような。いまって誰がいるだろ。ばななさんは井川遥といってたが。宿題。 CM、男の勲章ではじまる松嶋菜々子の生茶の、すきじゃないんだけど、股の間からくるしそうに顔をのぞかせるゆきだるまをついつい見てしまう。くるしくないか、うれしっか。そっか。にしても、冷たいよ。
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