Share * 愛部屋 * Room   story by...kisaragi & tako

 

 

∧

Cartoon ★ Panic-3・・・・・tako - 2003年09月29日(月)


居ねぇ…?

ここで正義の味方SUPER MAN、華々しく登場のシーン…だが…
どうすんだよ、このガキ…
助けてもらえなくて困ってんじゃねぇか…
客席がざわつく。
そりゃそうだ。ヒーローのテーマはかかれど、当の本人が出て来ねぇ。
ストーリーを知り尽くしてる客の方が居心地悪いだろう。
間を持たせるにも限度がある。
このまま台詞だけが進んでいったら、アウトだ…
と思ったとき、新たなざわめきが会場を包んだ。

はぁ…やっと真打登場か。
どうやらスタッフに蹴り出された模様。
さっさとガキを助けに来やがれ。
しかし何とも情けないヘッピリ腰…
それで悪役、つまり俺を倒せるのかよ…

あ!!
コラ待て!逃げてどうする!?
闘って俺を倒してガキを助けるのがスジってもんだろうが…

クスクス…
クスクス……

お客の笑い声が聞こえる。
ったく、お笑いショーじゃねぇんだぞ。


しょうがねぇ…
こっちから掴みかかりながら、上手くヤラレてやるっきゃねぇな。
どっからどう見ても俺が優勢だろうが、
なんとかこの回を終えてしまわないことには収拾がつかねぇ。
「おい、マジメにやれ! ナニ考えてんだ、てめぇ?」
くんずほぐれつ、微妙にヤラレてやりながら、
そいつにだけ聞こえるように声を出す。

「だって…」

「あぁ? だってもクソもねぇっ!さっさと俺を倒せ!」

「だーーっ!触んなっ!近寄るなぁっ!!」

「なんなんだよ、お前!?」

「俺は…虫が嫌いなんだよっ!!!!!」




どげしっ!!!!!

ぐはッ!!!!!

闇雲に繰り出した脚が、俺の鳩尾にクリーンヒット…


-

Cartoon ★ Panic-2・・・・・tako - 2003年09月26日(金)

俺の役柄はSUPER MAN。
そう、胸にSの字でお馴染みの正義の味方。

…で、なんでそいつが、それを着てるんだ?
んで……なんで俺が違う衣装を押し付けられてんだ?
しかも、打合せって…時間ねぇぞ? まさか…

「時間で〜す。舞台袖にお願いしまぁ〜す!」

外のスタッフが呼びに来る。
「おい、ロロノア、とにかく着替えてステージに行け。
お前は筋書きをよく知ってる。そしてコイツは一応、台本を読んだ。」

おい…やっぱり、ブッツケ本番かよ…
着替えながらストーリーと動きを反芻する。いつも俺が闘っている敵の役だ。
なんとかなる…とは、思う。ま、なりゆきだな。
今はグズグズ考えている時間は無い。
着替え終って衝立の陰から一歩踏み出したら、そいつがガタリと席を立った。
「行くぞ。」
俺と背はそんなに変わらないようだが、細身の身体は正義の味方と言うには
少々物足りない。どんな動きをする奴か、組んでみないことには…

お手並み拝見…






休日のお手軽なレジャー、デパートの屋上はいつもにも増して客が多い。
老若男女にウケる勧善懲悪モノ…
つまり、子どもか女が悪者に襲われて、そこへヒーローが助けに来る。
決まりきったパターンに、派手なアクションと人心を煽るような音楽で色をつける。
ただ、客が子どもばかりだからと言って、舐めてちゃいけねぇ。
リピーターも居るし、オタク状態のませたガキも居る。
こっちも真剣勝負で技を繰り出す。
≪主人公のガキのピ〜ンチ!≫
台詞と音楽が一際大きくスピーカーを震わせ、いよいよヒーロー登場。

さあ、どう出る、新入り…




……あ?



-

Cartoon ★ Panic-1・・・・・tako - 2003年09月06日(土)

☆ZS日記「 海 」は、暫くお休みさせていただきます(詳細は日記にて)

・・・割り込みSS・・・・・・
「Cartoon ★ Panic」-1

俺はゾロ。
現在、大学生活初めての夏休みを大いに満喫している。
高校までと違って、大学生の夏休みは2ヶ月以上。
終盤の集中講義と休み明けの前期試験はあまり歓迎しないが、
この長い夏休みを、俺は部活とバイトで終ろうとしていた。

体力には自信があるから、どんな力仕事でもこなせるが、
これだけは…あまりやりたくないってバイトがある。
夏休みの行楽地、デパートの屋上、ナントカ祭などの特設ステージ。
着ぐるみを着て暴れまわる、またはよい子と握手する、
時には抱き上げて写真に収まる、サインもする(なんで俺が?)…
所謂「キャラクター・ショウ」…という奴の、着ぐるみの中身。

このクソ暑ちぃのにヒーローコスして、臭っせぇ全身タイツとか、
くまの被り物とかして15分も炎天下に居たら…シヌ。
これは体力とかの問題以前だと思うのだが、部活も縦社会。
先輩の命令には逆らえない時もある。
それにそいつの口利きで、時給もいいし…
奨学金で大学に通う身としては、断る気なんて元々なかった。


今日は地元のデパートの催事場で、1日4回のショウ。
11時からの第1回目に間に合うように、現場に向かう。
今日から入るバイト…俺と同じ大学1年生らしいが、ぶっつけ本番?
打ち合わせどころか、顔合わせもしてなかったが、大丈夫かよ…
台本ぐらいは読んで来るんだろうが、ある程度呼吸を合わせておかないと
近頃のキャラクター・ショウは、ガキども以外のギャラリー…
立派なカメラやビデオを構える母親ども(と言いなりの旦那?)が
やたら多い。そして終演後、批評家気取りで声高に感想を述べる。
俺達はバイトだっつーの!
…って言い訳は通用しない。子どもに夢を与える仕事だからな。
控え室に入ると、事務所のヤツが苦笑いをしながら手を上げた。

「よう、ロロノア。ちょいと変更事項アリだ。」
「はぁ?」
「打ち合わせすっぞ。台本は問題無いが、お前この衣装、着れるか?」

その時、ドアが開き入ってきたのは、
あぁ?俺の衣装を…なんで他のヤツが…着てる?


-

∨




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  next


Share Room
*愛部屋*

..........Main Contents..........
リーマンZS日記
『世界で一つだけの…』

�機屮織奪�ル」1〜8
�供孱横技�」 1〜12
�掘� 海 」 1〜14
��..writing now..
............................................
たまに海賊
雑記・SSS・SPも?

written by
kisaragi & tako




お越しになったサイトに
戻る場合は
ブラウザを閉じてください。

相方のサイトへジャンプは
▼こちらから▼

Go to
saxe-blue-dawnへ戻る?

Go to

夜間飛行へ戻る?