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ZS日記 「 海 」-10・・・・・kisaragi - 2004年04月08日(木)
一瞬びくりと肩が揺れたことに、彼等は気付かなかっただろうか?
触れたいけれど触れられなかった事への答えがそこに見えるように、 小さな唇から良く知った名前が零れた。
自分はちゃんと笑えているだろうか?
電話をするゾロの方を見ないように、 自然と目の前の料理を端から口に運ぶ。 味のしない食べ方は、それらに対する裏切りのようで、 通常自分が嫌う食べ方に違いなかった。
「・・・サンジ?」 不審げなゾロの声にはっと我に返る。 「ん?・・・・・ああ、電話終ったのな。なんだ、今日はナミさんとデートか? クソ羨ましいぜまったく」
「それがね・・・ナミちゃん来れないんだって・・・」
おちゃらけた自分の口調を後悔せずにはおれない程、 小さな声が沈んで聞こえた。
大切な人に会えるのが楽しみで楽しみでたまらないのに、 それが突然裏切られたことへのやり場のない憤りというより 純粋な寂しさを感じさせる瞳は、自分の小さな頃を思い出させた。
大切な人が約束を破りたかった訳ではないこと十分に理解していて、 それでもなお寂しくて・・・けれどもその寂しさは相手にぶつけてはいけなくて むしろぶつけたくないが故に余計悲しかった。
「そっか・・・なあ海?代わりにはとてもならねぇが、今日は俺と付き合え。 男同士の親交を深めるってのも悪かねぇだろ?あ、なんならそこのマリモは抜きでもいい」 「・・・おいっ」
きょとんと見開かれた大きな瞳がくしゃりと綻ぶ
「ううん、とうさんも一緒がいいよ」
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SSS 桜人 -さくらびと-・・・・・tako - 2004年04月04日(日)
小雨に烟る 満開の桜 傘の花が ざわめき通り過ぎる
人の流れを避けるように 背中を向けた傘が 小さく震えているのは 雨の所為だけではないかもしれない
切なる想いに あと少しで手が届きそうだった朝 突然大きく揺れた枝に 弾かれた指先は 宙(そら)に差し出されたまま 行き先を失い 細かく落ちる雨粒に濡れるがまま
その手を取って 暖めてやりたいと思うのは、 身勝手な欲望の仮初の姿 高い枝に届くよう ふわりと 軽い体躯を 抱き上げてやれればいいのに それすら許されない今の自分が ここに在ることに 意味があるのか
冷たい雨が 花を散らしてしまう前に 春の陽が 君を再び明るく照らす日が来るよう願うこと…
暗闇の中で 君が道を見失わないよう 少し前を歩いていくこと…
2つの些細な贅沢を 自分に許してもいいのだろうかと 空を見上げ 桜の雨に問う
fin.
『桜人』・・・ 桜の花を見る人。花見をして歩く人。 春の季語
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リーマンZS日記
『世界で一つだけの…』
�機屮織奪�ル」1〜8
�供孱横技�」 1〜12
�掘� 海 」 1〜14
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たまに海賊
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