愛せない 「愛せない」 愛じゃない
信じられない 「信じられない」 信じたくない
全てボクが弱虫だから
全てボクが泣き虫だから
心にちくちく刺すのは
過去から追いかけてくる錆びたナイフ
毎日ボクが雨を降らせるから
毎日ボクを溶かしてくれるから
愛したい 愛したいよ 愛したいのに
信じたい 信じたいよ 信じたいけど
誰もが自分をかわいがるから
過去にオモリを吊り下げて
未来を期待しない素振りをする
裏切り 闇 罪
何も知りたくないから
何も怖くて見られないから
愛さない 愛せない 愛したい
だけど…
明日命を落とすなど
思ってもみなかったでしょう
僕らを悲しみの果てに追いやるキミは
愛されて消えてった
惜しまれて暗闇に消えてった
灯火に輝くキミの頬
閉じたまぶたは
今にも開き
昨日までのように
元気に笑いかけてくれそう
罪のない人間が
なぜ命をもぎとられるのか…
もう1度昨日の朝から
やり直そうよ
お願い やり直そうよ
この朝日も
キミと見られるはずだった
まだ温かい体を残して
僕らも残して…
生きているのは当たり前な日々に
キミが教えてくれた儚い命
僕らにたくさん教えてくれた儚い命
だけど目の前が涙で見えなくなった
キミの笑顔さえ涙で見えないよ…
辛くて悲しくて痛いほど涙が溢れ
枯れるまで涙流して
キミの生きてきた道
キミのこれからの道
僕らがこの世界に羽ばたかせる
この季節に降る雨は
とても冷たくて
手をかざし一粒握ってみても
腕を伝って溶けこんでゆくだけ
ここから見上げ
空を見つめても
瞳に染み込む雫が
とても痛い
たった1人で雨に打たれた
やっぱり孤独を感じた
空と一緒に涙を流し
流れる雨に身を委ねる
空と一緒に歌を歌い
揺らぐ風に身を重ねる
あの空に届く雨は
とても温かくて
手をかざし一粒握ってみたら
心に溶け合い
そして一粒の星に変わる
カタチのないもの
この世に存在するもの
だけど壊れやすいもの
僕らを束縛するものは
カタチという黒い影
僕らが思い悩むのは
カタチという黒い影を消すため
どうしても逃亡の道しか
見る事ができなかったのに
僕らが大きくなるほどに
この世界が星をたくさん
散りばめてくれるから…
この世に光があるならば
きっと影も存在する
この世に生まれてきたならば
受け入れなければならないもの
きっと僕らにはあるはずだ
絶望の淵から
希望を取り戻す力は
影が与えてくれるだろう
唯一キミを映してくれる
たった1つのこの空は
遠いむこうのざわめく冬をもう見ている
あの雲が辿りつく場所は
きっとキミが映る輝く太陽の下
沈む夕陽がただ映すのは
きっとキミが現れる懐かしい場所
夕暮れが似合う季節
空に照らされたキミは何よりも輝き
夕暮れに染まっていくボクも
きっと少しはキレイだから
この空よ 早くあの場所へ導いて…