負けず嫌いなあなたに
悔しい想いを
させてしまった事がある
何でもあなたのが上手だった
いつからか私の愛は
あなたより勝っていた
負けるという事を
おろそかにしていたあなたが
とった行動は棄権
バカ野郎
私が追いつめた先では
結局何もなかったのか
やっと何かを掴んだのか
間一髪の選択を迫られた
そこから答えを定めず
歩いた独りの道は
教えてあげないよ
あっけにとられたあなたを
今度は口下手に
酔わせてやる
理由は関係ない
冷静な判断をさせないよう
熱い口づけ私を離さないで
今が過去の二人ならば
泣いていただろうね
私はあなたがいるから
誰にも何にも負けないよ
それもこれも
育った僕らの力は
永遠に記される
あの頃手を繋ぐ度に
距離が遠くなった
「もう悲しむ顔は見たくない」
と嘆く君の歯痒い拳は
いつの間にか優しい掌に
変わっていたね
見え隠れする汚れた写真は
あの頃の潤んだ瞳に洗われた
僕らが育んだ愛は
これからまた
形を変えていくだろ
果てない道に
二人がいつまでも
手を繋いでいられるように
悲しい恋路を辿らぬよう
あの場所のもっと先まで
今日も競争しながら走ろうか
それは突然の事
太陽に包まれた僕らに
凍てつく風が吹いた
頬を横切る冷たさは
辺りをセピア色に染める
これでもか、と
疑いきった君への過去とは
打って変わって
信じきった僕の想いが
君に届いたその頃
又、新しい温もりで
強く抱きしめてくれた