場所は不明。
猫が死んでしまっていて、しかも、体が、ばらばらにされた状態で、いろいろなところに落ちていた。 でもそれは、まったく、血のないばらばらで、頭なんて、中身もなく、頭蓋骨の部分に、猫の顔の皮をかぶせたかのように、まったくの、からっぽ。 足や手、しっぽは、4センチくらいに、細かく切り離されていて、それだけを見ると、なんなのか、よくわからないほど。
切り離された体達は、いろいろなところに点々としていて、私はそれを見つけるたびに、背中がぞっとして、動けなくなった。
まわりにいる人達は、それにまったく気がつかず、私も、片付けるべきだと思いながらも、怖いような気持ちで、それが出来ない。
やっとのことで、みんな(だいすけさんと由実さん。他にもいたけれど不明)に、「ほら、なんか猫が・・片付けようと思うのだけれど・・」と途中から泣きながら、言うと、それで初めて、みんなも気がついて、ざわざわとしだした。
一番、印象深かったのは、耳。 地面に、ピンと立った、2つの耳は、不思議な光景だった。
そして、最初に耳を見つけたところとは別の場所で、同じような耳を2つ見つけて、ばらばらになったのは、一匹ではないのかもしれない、と思って、また、ぞっとした。
|