詩のような 世界

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2002年05月27日(月) 15℃



細い腕で
僕の身体
抱きしめると
すり抜けた

透明だった
空気


ああそうか
風だ
僕は風
暖かい南風でも
嵐の中吹き荒れる強風でも
ない
微風
ただ流れているだけの


誰も僕を見ていない
でも僕は視線を感じる
誰の視線?
ニンゲン?
ドウブツ?

ただの電柱かも
それもピンクチラシつきのさ


感じてほしいとも
感じなくなった


僕の温度
きっと15℃ぐらいだ
中途半端


息を殺していれば
いつか幸せになれる
そう言って
お願いだから

アイシテル
スキ
タイセツ
イトシイ

何それ

僕には関係のない響きたちよ
世の中に溢れているの?
くくく
笑っていいですか


流れて
流れて
砂埃を巻き上げることもできずに
目的地を探すこともせずに
風は
空気に取り込まれ
一体化


何も
考えない
疲れる
から


そのうち
見えなくなっても
無くなっても


風の
ように






2002年05月26日(日) 空色



丸い空に両手を伸ばすと
雲の上から光の粒が降り注いだ


僕は ここに いる


その瞬間だけは
不の感情を全て忘れた
「僕」という存在を
否定することなく受け入れた


僕は ここに いる


こんなにも空は純粋で
僕の目にも真っ直ぐ馴染んでくる
青と白が織り成す空色の爽快さ

目を背けたいほど矛盾した現実も
この空の支配下にあるわけで
僕がどんなにあがいても
それはちっぽけなことにすぎないのかもしれない
そう思いたい


僕は ここに いる?

「君は そこに いる」





2002年05月25日(土) 恋文


今でも思わずにはいられない
貴方から逃げるべきじゃなかった
あんなに愛しい人にはもう出会えない
時間がたてばまた次にいけるよ なんて
言われても信憑性の欠片も感じない


自分のことだからよくわかる
思い込みなんかじゃない
この先
貴方以上に愛せる人が
現れることはきっとない






生涯愛する人ヘ


これは運命だったと言ってしまえば簡単ですね
結ばれる者は最終的に結ばれる
例えどんな道をたどったとしても

私たちはそうはならなかった

それでも私は完全に諦めきれていないのです
いつか再会できるなどという
うすらバカ的な妄想まで抱いてしまっている
いいえ、違うかも
そんな妄想を常に忘れたくないと思っているだけで
私の目の前は真っ暗なまま
明かりなど灯りはしません

「好き」というより
「全て」でした

私はかつて生きていくことを困難に感じていました
何もかもを疑い
私は自分の枠に人を入れなかったから
でも貴方に会って世界の色が変わりました
無彩色から有彩色へ
くすんだ町並みは輝きを取り戻すように

貴方の目や笑顔や歩き方
どうして忘れることができるでしょう
きっと一秒の判断が私たちを狂わせてしまった
それは貴方の判断であり
それは私の判断でもあった

あれからもう年月が経ちましたが
貴方はどんな貴方になっているのでしょうね
変わらないでいてほしいなんていう無謀な願いは
誰の心にも届かずに
私の乾いた唇の上で果てるまでです

それでも貴方に会いたい
それでも貴方に会いたい
それでも貴方に会いたい

突き放されても仕方がないと解っています
時間は過去を美化するとは限らない
憎しみを生むこともあるのですから
でも貴方の顔を見て
貴方の身体に触れて
貴方の存在をこの目にもう1度焼きつけたい

そしてその瞬間命を失ってもかまいません

大げさだと貴方は笑いますか
だって考えてみてください
貴方をこれ以上感じてしまった私は
もう引き下がることなどできません
離れられなくなる
それならいっそその思いを肉体ごと捨てます

とはいえやはり貴方に会うことはもうないのでしょうね
どれだけ泣いても叫んでも変わらない
変わることが許されるわけでもない

でも愛しています
貴方だけをずっと
泣きたいほど悲しく胸が締めつけられるけれど
感謝しているから
あの日々をありがとう
忘れるには重過ぎる日々を

愛しい出来事をありがとう
愛しい貴方と出会えたこの幸運を胸に


貴方に幸せが降りますように・・・







2002年05月24日(金) ○○姫



何もかも投げ出して逃げたい

そんな思いに取り付かれたら

一体どうしたらいいのだろう


誰かがおとぎの国にでも私を連れ去ってくれて

そこで一生楽しく過ごせたらいいのに

私はお姫様扱いされて

家来に小人数人雇って

自然に囲まれた家で暮らすの

ランララランララ〜と踊り歌いながら

悩み事とは無縁の世界

ただ願うことは完全無欠な王子様の登場


あ、でも毒リンゴで殺されるのは嫌だわ

毒リンゴ、て。

せめて命を奪うならナイフで胸を一突きとかさ

そうじゃなきゃちょっと馬鹿みたいじゃない





あれ、何の話してたっけ?





2002年05月23日(木) lovesickness



貴方を思うと
嬉しくなったり悲しくなったり
熱を持った感情が拡散して
もうおかしくなりそうよ


狂わされる心に
自分で酔ったりなんかして
私も案外調子がいい


貴方を思うことで
私は存在している


逆が成り立たないのが
悲しいところね







2002年05月22日(水) 偽・サディスティック



嘘が下手な君は
きっと生き方も不器用なのでしょう
だからといって
仕方がないわね(ハートマーク)
なんて笑って許す私じゃない
裏切りは最低行為よ
さぁ目を瞑りなさい!

「思いっきり頬をひっぱたいてあげる」

泣き叫ぶ君の目から落ちる涙に
私は見惚れてしまう
こんなんだから君に裏切られるのね
馬鹿で
可愛げのない演技もできない女

なによ
その同情めいた目は
ああ気づかなかった
私も泣いていたのか

君は案の定私を優しく抱きしめる
偽の 優しさ

私は必死で涙を引っ込めた
素直に君を罵って泣けたらいいのに・・・






2002年05月21日(火) DEAR



ああ

串刺しにされた僕の

女くさい血を君に舐めて欲しいのです


そして君は八重歯を見せて笑い

セクシーな舌なめずりをして

唇から僕の血を滴らせて


考えたくない君以外の事物・人

僕に必要なのは妖艶な君の姿・幻

憎らしいから愛しいなんて

君のなせる技としか言い様がない


ああ

もういかせてください

君の手で僕を

頭が痛くて目が霞むんだ


眠れないから

眠らせて


できないのなら

僕の血を飲んでよそして

一緒に…いこう







2002年05月20日(月) 記憶



人差指から染み出る「記憶」が
スローモーションで地にこぼれる

腐った花弁や散らばるゴミと一体化し
綺麗なはずだった「記憶」は朽ちた

笑おう
泣かずに
納得してしまえ

「記憶」に実体はない

綺麗なものは
まだ汚れていないから綺麗なだけで
歪んだ価値観に潰されても
それは僕が生み出した結果に過ぎない

生きていくほど死んでいく
変えることのできないサイクル

笑おう
泣かずに
納得してしまえ

納得できたら
消えかけた「記憶」をすくい上げ
そっと胸に返せばいい




2002年05月19日(日) 流れ



すれ違いざまに
さらっと視線が絡むような
そんな感覚を忘れないように

依存してもいいけど
しすぎないように

重荷になってもいいけど
つぶれないように

いつまでも一緒だと思わない
だから大切
儚いから魅力的

絶えず流れていたい
永遠にとはいかなくても

ふとした瞬間思うということ
タイミングよく電話がかかってくること

そんな感じが丁度いい
きっと上手く風に乗っていけるから




2002年05月16日(木) 心



なぜ僕は

心

などという面倒くさいものを

身体に住み着かせているのか


支配されないために

心

に鎖をかけ

闇夜色の箱にぶち込んでしまいたい


目を瞑り息を止め

心

を眠らせようと目論むが

今度は身体が言うことを聞かなくなる



強靭で不安定な

心

時に

外的刺激に弱すぎる


大人しくしていてよ

僕を支配しようとしないで

心も

そして身体も

生まれた時から僕の一部なのだから








2002年05月14日(火) dreamlike existence

どうしよう
どうしよう

あの人が呼んでる
僕を呼んでる

どうしよう
どうしよう

夜になると
あの人が僕の隣に立つ

どうしよう
どうしよう

あの人はもういないはずなのに
僕の身体に記憶されている

どうしよう
どうしよう

幻だと解っていても
取り込まれそうになる

どうしよう
どうしよう

目が離せなくなってきた
君から逃げられない

どうしよう
どうしよう

望んでしまう
あるはずのない空気を感じる

どうしよう
どうしよう

手を伸ばさずにいられない
君しかいらない

どうしよう
どうしよう

君がいる
君がいる

どうしよう
どうしよう

僕はいない
僕はいない

僕は存在しなくなる
でも君といれるならそれでいい…





ボクハダレ?

キミハキミ














2002年05月12日(日) 究極のラヴ

好きな人に好きだと言われることよりも

その人を本当に好きだと思えることのほうが

大切であり価値があると思うんです


親より

子より

親友より

恋人が好きだ!!!!!

と声を大にして宣言できる人は

この世の中にどれぐらいいるんでしょうかねえ


100回「好き」と言ったところで

もしかしたら相手を好きな「自分」を好きなのかもしれないし

1000回「好き」と言われたところで

もしかしたら相手はただ暇だから口にするのかもしれない


究極の意味での「好き」は

この世の中にどれだけ存在しているのだろうか


�|砲�女

 女が男

 に抱く気持ち


�∧譴�子

 子が母

 に抱く気持ち


��おじいさん
 
 が

 病気の愛犬

 に抱く気持ち






2002年05月09日(木) 第二次成長


不気味なほど晴れ渡った空の下

僕は全身の痛みに耐える

正しすぎる太陽の光が

千の針となって僕に突き刺さってくるんだ


痛くて冷たくて張り裂けそうで

いっそ狂ったように泣き叫んでしまいたい

子供のように声を上げたら

立ち止まってくれる人がいるんだろうか

などと甘い考えが脳裏を掠める


いつの間に僕は

黄色い傘を持たなくなったのか

いつの間に学ランが

こんなにも身体に馴染むようになったのか


いろいろなことが必要以上に恥ずかしくて

僕は暇さえあれば唇を噛んでいる

悔しさをこらえ爆発させることをせず

それが普通だと何度も自分に言いきかせた


泣くことがいけないことだと

誰が言っただろうか

誰が言えるだろうか

こんな晴天の昼下がり

道のど真ん中でワアワア泣く中学生

面白いじゃないか

意外と絵になるんじゃないか?


そんなことを考えているうちに

気がつくと空には灰色の雲が

風に流され広がっていた

雨が降るかもしれない


急げ急げ

濡れたら明日までに学ラン乾かない

僕は走った

久しぶりに全速力で――






2002年05月05日(日) 永遠のオブジェ


腰まで伸ばした銅色の髪の毛が
洗い場の排水溝に流れていく様を
彼女は目で追っていました

赤い小さな唇の端で小さく笑い
彼女のチャーム-ポイントであるフワフワの髪を
一本づつ抜き取っては捨て抜き取っては捨て
流れろ
流れちゃえ
呪文のように
彼女は繰り返すのです

シャワーを浴びると
白い肌を水滴が伝っていく
彼女は冷たい目でそれを見ながら
手の甲に歯を立てました
嫌い
嫌い
消えろ
消えちゃえ

そんな痛々しい姿さえ
誰の目にも「女神」として映るでしょう
輝くたおやかな長い髪は白い身体を包み込み
光を失った茶色い瞳は
飾られるべき芸術作品並に人を魅了してしまうから

女神の気持ちなど
誰も知らない
圧倒され盲目になった人々は
知る術を持たないのです

可愛そうな女神
永遠のオブジェ




2002年05月03日(金) ブラックボックス



黒い箱の中で

僕は迷った

消えるか

残るか


何もかも面倒臭いんだ

苦悩

絶望

多すぎて

この手から溢れてしまう


消えるか

残るか

何て難しくて

何て簡単な選択なんだろう



2002年05月02日(木) 「自由」



冷たい清潔なフローリングの床に座り

目の前を浮遊する糸くずを眺めた

足元には倒れたコップが転がっている

そこから流れ出たミネラルウォーターは

窓の外まで水の線を引いた


ここはとても暖かく

白い壁は淀んだ空気を忘れさせてくれる

私は自由だ

しなければならないことは全て

さっきゴミ箱に捨てたから


床が濡れていようが

足首が冷たかろうが

そんなことは何の問題もない

そんなことがこの広大な世界に

悪影響を及ぼすとも思えない


解き放たれた私を

縛るものは何もない

私はこの白い部屋にすっぽり収まって

好きな本を読み

好きな映画を観て

時には鼻歌でも歌っていればいいのだ


それなのに私ときたら

気がつけばノロノロと立ち上がり

一心不乱にタオルを探している

足首の不快感に耐えられなくなった


白いタオルを手にして

私は情けない溜息をつく


縛られたいのだろうか私は・・・


倒れていたコップを

そっと起こした






2002年05月01日(水) 嘘



別れを告げた

さようなら
もう会うことはないでしょう



格好良く
綺麗に
立ち去った
つもり



ごめんなさい
私は貴方に嘘をつきました



会っています
今でも



貴方は気づいてない
だって一方的だから



夢の中で貴方のそばにいる





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