今年の夏前に、元彼Rから突然メールが入った。


空メールだった。


私は動揺した。動揺したけど、返すことはなかった。

それでも色々な事を思い出していた。


それをどんな意図で送ったのか。その真意を知りたくなった。
でもまた同じ思いはしたくない。


「元気？どうしたの？」とメールを作っては、消して。


消してはまた作って。それを繰り返した。




そんな時元彼と別れて少し惹かれた人Kからのメールが入った。


「元気にしてる？」


そんな様子伺いのメールだった。


救われた。また、救われた。そう思った。

毎年、この時期が楽しみだった。


忙しい彼。


普段土日の休みもままならない彼も、
一年でこの時だけ連休が取れた。



旅の計画もままならなくて、

私が全てを手配をして。


もともとめんどくさがりの私。

普通なら面倒でしかないそんな作業さえも、楽しかった。


本当に、本当に楽しみな時だった。



私たちは遠出の思い出が少ない。
だから余計にそのひとつひとつが大切な思い出。




いくら「大丈夫」「大丈夫」って言い聞かせても、
この時期はやっぱり少しだけきついや。