なんだかんだ楽しかったな。


なんだかんだ子供だったな。




そう思う事はあるのに、


その顔を少しずつ忘れていく。


すぐ隣を歩いた事を忘れていく。



思い出したくても思い出せないこと。


忘れたくても忘れられないこと。




一歩進んで二歩下がって、三歩進んで一歩下がって。


少しずつ、少しずつ、こうして私は歩みを進める。



どれだけ進んだかなって少し昔を振り返ったり。


時間ってこうやって過ぎていくんだね。


さみしいね。でもそれでいいんだよね。

少しね、好きな人が出来たよ。



似てる人。


優しいところ、天真爛漫なところ。


私の話もにこにこ笑って聞いてくれるところ。


バツイチなところ、手をつなぐのが好きなところ。


歴史が好きなところ、雑学王なところ。







だけど似ていない人。


お料理が出来ないところ、背が高いところ。


元彼より少し髪の毛が長くて、


元彼より少しスーツが似合って。


元彼とはまったく違う世界の仕事をしていて。


元彼よりのんびり屋さん。


空気が居心地いいんだよ。



元彼といた時感じた居心地のよさ。違う居心地のよさ。






少しずつ、思いが小さくなるよ。

おめでとう。


おめでとう。




ちゃんとその人を幸せにして、


ちゃんと自分も幸せにならなくちゃだめなんだよ。




私は今もまだほんの少しだけ苦しいよ。