桜雨。気温は低目で冷たい雨となった。
さほどの雨量ではなかったが少しは恵みの雨になっただろうか。
田んぼの水不足が一日も早く解消することを願って止まない。
雨にも負けず桜は健気に咲き続けている。
寒の戻りのおかげで今年の桜は例年よりも長く咲きそうだ。
山躑躅も咲いたが見事なのは馬酔木の花である。
山肌からこぼれるように咲いており朝の道が楽しみであった。
最初に見つけた日からもう随分と経ったように思うが
桜が散ってしまってもきっとまだ咲き続けていることだろう。
なんだか散るのを見るのが怖いような気がしてならない。

NHKの朝ドラ「あんぱん」が始まっており楽しみに見ているが
今朝はあまりにも辛いシーンに涙が出そうになった。
わずか7歳で母親に置き去りにされた少年の気持ちが痛い程に分かる。
それは13歳の私と重なりとても他人事には思えないのだった。
子を捨てる時、母親は「おんな」である。
私の母もそうして自分を貫こうとしたのだろう。
今更恨む気持ちはないが心の底から赦してはいないのだと思う。
もう過ぎた事だとどうして済まされようか。
私と弟は傷ついたがそれ以上に父が憐れでならなかった。

雨の中義父は田起こしに出掛けていた。
トラクターには屋根があるが濡れずには済まなかっただろう。
お昼になっても帰らず3時頃にやっと電話があった。
余程空腹だったのだろう田んぼまでお弁当を届けて欲しいと云うのだが
私は既に帰路に就いておりどうすることも出来なかった。
そう告げると残念がっていたが夕食まで我慢すると云い張る。
今夜は親戚のお通夜もあり食べる時間があるだろうか。
もしかしたらお通夜の事をすっかり忘れていたのかもしれない。
とにかく夢中である。何としても田植えまで漕ぎつけなくてはならない。
4時に帰宅。また夫と一緒に「子連れ狼」を見ていた。
大五郎役の男の子は今は26歳になっているらしいが
役者ではなくユーチューバーをしているのだそうだ。
演技力は抜群なので役者でないのが惜しいような気がする。
あれこれと夫に話し掛けていたら「黙って見ろや」と叱られてしまった。
ラストシーンでは雨の中を父と子が新たな旅に出たが
傘など差しているはずもなく大五郎が風邪を引くのではと心配になった。
夕食の支度はまた娘に頼りっぱなしである。
今夜は一口カツをこんがりと揚げてくれてとても美味しかった。
サニーマートの揚げ物の話になり「あれは酷かったな」と。
もう二度と食べたくはないのだがそれも娘次第である。
娘も勘づいたのか苦笑いをしていた。
何が良くて何が悪いのか最近は鈍感になっているように思う。
決断力も鈍り「こうだ」と決められないことが多い。
そうして増々老いて行くのだろう。自分ではどうする事も出来ない。
ただひたすら自分の信じた道を貫こうとしているのだが
それも良いのか悪いのか判断することが出来なくなった。
こうして書きながら生きることも死ぬことに等しいのかもしれない。
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