ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年11月17日(月) 秘密と内緒

晴れのち曇り。気温は20℃を超え暖かな一日だった。

明日から寒波とのことで身構えていたのだが

どうやら真冬並みの寒さではなさそうである。

ただ明日は朝から殆ど気温が上がらないらしい。

それなりにと思う。冬らしい一日となるのだろう。


今朝の国道でとても嬉しいことがあった。

すっかり諦めていた皇帝ダリアの花が咲いていたのである。

僅か二輪程だったが朝陽を浴びてきらきらと輝いていた。

おそらくまだ蕾が残っていたのだろう。奇跡のように思った。

またしばらくは朝の楽しみが出来る。

逞しく根を張り彼女らも精一杯に生きているのだ。



朝一に義父とちょっとしたいざこざがある。

私が余計なことを云ったばかりに義父を怒らせてしまったのだ。

直ぐに謝ったが許してくれない。くどくどとほじくり返す。

義父の性格は分り切っているつもりだったが今朝はいささか参った。

口は災いの元である。今後の教訓にしなければならない。


工場は月曜日だと云うのに車検の予約が入っておらず

あわや閑古鳥を招くところであったが

オイル交換のお客さんが二人も来てくれた。

僅かな売り上げであっても仕事があるのは有難いことだ。

お客さんに珈琲を淹れて雑談をするのも楽しいものである。


機嫌を損ねていた義父も次第に朗らかになり

トラクターの準備をすると田んぼを耕しに行った。

農作業さえ出来れば彼は幸せなのだろう。

とことん好きなことをやらせてやりたかった。


午後は来客がなく同僚は会社のサービスカーの車検整備をしていた。

年末に車検が切れるので暇な時に済ませておいた方が良い。

もちろん売上にはならず経費が嵩むばかりだが

お客さんに貸し出す代車は万全に整えておかねばならない。


鬼の居ぬ間にではないが私は早目に退社させてもらった。

今日は娘夫婦がまた病院へ行っており帰りが遅くなるとのこと。

今朝はちゃんと話してくれて高知市ではなく四万十町窪川の病院らしい。

車だと一時間程の道のりだが午後からの診察らしかった。

病状は訊いても詳しくは教えてくれない。

ただ内臓が悪いのではないらしく整形外科かもしれないと思う。

窪川病院の整形外科は評判が良いと聞いたことがあった。

しかしそれも私の憶測で本当のことは何も分からないのである。

娘達にとっては「秘密」ではなく「内緒」なのだろう。

だから決して根掘り葉掘り訊いてはいけないのだと思う。

けれども打ち明けてくれたらどんなにか気が楽になるだろうか。

心配は募るばかりで気分はもやもやと落ち着かない。


大相撲を観ながら夫と質素に夕食を済ます。

娘達は夕食不要と云い残して行った。

それを知らなかったあやちゃんが「今夜は何?」と訊きに来る。

「お母さんは?」ともうとっくに帰って来ていると思ったようだ。

あやちゃんも詳しいことを聞かされていないようである。

子供達に心配をかけてはいけないと思ったのかもしれない。

「秘密」と「内緒」がぐるぐると回り続けている我が家であった。


6時過ぎには娘夫婦が帰って来たが二人ともあっけらかんとしている。

そんな姿を見ていると何だかほっとするのだった。

娘婿は明日は仕事に行くらしく無理をしないようにと願う。

家族ではないのかもしれないが家族なのだと思わずにいられない。


※以下今朝の詩


   冬将軍

冬将軍がやって来る
馬に乗ってやって来る

蹄の音が風に舞い
ぱっかぱっかぱっか

花たちは覚悟をする
負けるもんかと思う
根をこれでもかと張り
茎を真っ直ぐに伸ばす

闘わねばならぬのか
争いたくはなかったが
命を守るためである

冬将軍の刃が光る
殺めようとするのなら
立ち向かうしかない

花たちは身を寄せ合う
花びらは鎧であった

暴れたければそうすればいい
どのような惨劇であっても
やがて訪れる春に敵いはしない



 < 過去  INDEX  


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加