桃缶な日々
2004年07月27日(火)  繋がり
会社から帰宅し、自宅のポストを覗いたら私あてに見覚えのある文字で書かれたハガキが届いていました。
ハガキの差出人は、私が1番最初に正社員として勤めていた会社の部長(今は役員)からでした。
「暑中見舞いを下さったのかな?」そう思い、自分の住む階へ向かうエレベーターの中でハガキを読むと、定年退職の挨拶状だったのです。
そっか、K部長退職されたんだ・・

この方は本当に優しい方で、「自分は女の子が欲しかったんだよ」なんて言い、私を自宅に招待してくれて奥様の手料理をご馳走してくださったり、私が一人暮らしを始めた時はもう本当に心配してくれて、具合が悪くて仕事を休んだら電話をかけてくださったり、そういう休みが数日続くと、会社の同僚を私が住むアパートまで様子を見に来させるなど、私にとって父親のような存在の方でした。
私が退職して何年も経つのに年賀状は必ず下さるし、他の社員からも「人望」のある部長さんだったのです。

その方が、会社を去られる・・・
そう思うとなんだか寂しい気持ちでいっぱいになってしまい、マンションの廊下で涙がにじんできてしまったのです。

今働いている職場にも、8月に定年を迎える男性社員がいます。
そのことを随分と意識されてるご様子で、いままで朝の挨拶をしても、あまり反応されなかったりしたのに、半年くらい前からこの男性社員さんの方から「おはよう!!」って大声で挨拶されるようになったし、誰でもいいから社員さんから承認のハンコが欲しくてウロウロしていると「僕が押すから」と、必ずハンコを持って、どこからともなく姿を現すのです(笑)

きっとこの方も寂しい気持ちを抱えて、目前にある定年の日を迎えようとしているんだろうし、少しでも自分の存在を職場に残したいって思われているんだろうなぁ・・なんて勝手にご本人の気持ちを察してしまい、そんなことを考えるとつい、ウルウルしそうになってしまうのです。

こうやって世の中、世代交代というか、少しずつ変わっていくんだなぁ・・
いい人は定年になったらすぐに退職されるのに、ウチのお局は定年を迎えても「特別契約更新」だとか何とかいう制度を使って、いつまでーーーーーも居座って居やがるよ。
ったく、憎まれっ子世にはばかるだわ。

挨拶状をくれた部長には一筆書いて花束でも贈ろう。
そしてこれからも年賀状を出そう!
そしてお局には藁人形の花束を!!(爆)

私が何時、今の職場を離れるのかわからないけど、惜しまれつつ去って行く存在になりたいと思ったのでした。

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