ウィングのつぶやき
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2004年06月16日(水) 第4回 己のクラブを疑え

残念ながらマスダの知名度はまだまだだし、知っているという方にも、その性能を完全には理解してもらってないと思うんです。まったく新しいデザインコンセプトなので、やっぱり時間はかかるでしょうね。そういう意味では、このサイトを見ていただいている方は新しいものに対する拒絶がない方たちなんでしょうし、実際に使っている方は、ホント、先見性があります。(試打をしないで買っていただいているんですから、勇気がある、とも言えますね…)

大袈裟なことを言えば、マスダはゴルフに革命を起こそうとしているんです。みなさんが難しいと思っているゴルフを、スイング理論と道具によって簡単なものにしてしまおうということなんですね。

たとえば練習場で回りを見渡せば、いいスイング、プロのようなスイングのゴルファーって少ないじゃないですか。アマチュアのスイングがそのようにアマチュアっぽくまとまってしまうのは道具にも大きな原因がある、と増田兄弟は考えているんです。

「ジャック・ニクラウスがああいう素晴らしいスイングになったのは、ゴルフを覚えたクラブのせいじゃないかと思うんですよね」と哲仁コーチは言います。ニクラウスがジュニア時代に何を使っていたかはわかりませんが、もしも日本のアマチュアゴルファーが好む、先が柔らかいシャフトでスイングを作っていたら、手首を使って打つスイングになっていたかもしれません。そのぐらいクラブはスイングに影響を与えるものなのです。

ですから体のターンで打つスイングを覚えたいのなら、やはりそういう動きを引き出してくれるクラブを使わなくてはダメだということなのです。特にこれから競技ゴルフを目指すという場合はそうです。青木功プロのように、リストを上手に使ってトップまで上り詰めるケースもありますが、それはレア・ケース。現在のツアーを見ると、やはりコックの少ない選手が安定した成績を残していますし、そういうスイングタイプの選手のほうが長続きします。ニクラウスはいまでもメジャーで予選に残りそうな戦いをしますが、これは凄いことだし、スイングメカニズムが優れているからこそでしょう。

別に競技ゴルフを目指さなくても、長くゴルフを楽しみたいのなら、やはり芯のしっかりしたスイングを最初に覚えてしまうべきだし、それには現時点では「メモライズ」が最適だと思います。また、いまひとつ伸び悩んでいるという場合、たとえば自分はもっとパワーがあるのにそれを生かせないという方や、ラウンドのたびに「当たるかな…」という不安を感じて、数ホール消化しないとスイングを思い出せないという方も、練習不足ということで片付けないで、哲仁コーチの言葉に耳を傾けてください。

その言葉とは、

「何年やっても90が切れないようなら、クラブを疑ってみることも必要です」by 増田哲仁


ゴルフライター小林一人

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