ウィングのつぶやき
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2004年06月21日(月) 難コースはウエッジが鍵?

全米オープンは各選手、まさにシネコックヒルズとの死闘でしたね。カップの周りがあれだけ荒れていると、ショートパットもまったく安心できません。どれだけアプローチを寄せられるかというウエッジプレーが重要なキーを握っていたと思います。丸山選手が4位タイと健闘しましたが、彼のウエッジプレーはやはり世界最高レベルだということが証明された試合だったと思います。

というわけで、今日はウエッジについての話をしようと思います。マスダには現在3種類のウエッジがありまして、コンプリート203、プロトタイプ(イコライザー、サンドウエッジ)そしてコンプリートアイアンのAWとSWです。プロトタイプウエッジはけっこうゴルフ雑誌で紹介されたりもしたので、ご存じの方も多いと思うのですが、ソールにダイヤ型の切れ込み(ダイヤモンド・カット)があるあれです。

テレビ解説で青木功プロが「抜けるか抜けないか、その判断が難しいんだよね〜」としょっちゅう語っていましたが、抜けがいいというのはウエッジの性能の大きな部分でしょう。そしてダイヤモンド・カットは抜けを抜群に良くするんです。なにしろ抵抗が少なくなりますからね。しかしただ切れ込みを入れればいいというものではありません。プレーヤーとしても一流の増田哲仁コーチが試打に試打を重ねて決定したダイヤモンド.カットだからこそ、抜けがよく、通常のウエッジとなんら変わらない、いや、それ以上のフィーリングを可能にしたのです。ラフはもちろん、雨に濡れた芝やバンカーでその違いがハッキリわかります。

コンプリート203はロングホーゼルが特徴で、これはオートマチックに上げて下ろす使い方もできるし、開いたり閉じたりという操作もできる素晴らしいウエッジです。私は現在203を愛用していますが、80〜115ヤードのプレーに自信が持てるようになりました。フェースへの食い付きがいいので、きっちり距離がでます。ですからハーフ気味に上げて下ろせばスピンのかかった球がピン筋に飛んでいくという感じがあります。100ヤードはAWのクオーター気味でぴったりです。また、グリーン回りからも、ちょっと開いておいて「ツッ」とヘッドを入れてやるだけで、2バウンド目でキュッとスピンがかかるピッチエンドランが打てます。これは気持ちいいし、寄ります。私が月イチゴルフ、練習ほとんどなしで80前後で回れるのも、このウエッジのおかげといっても過言ではありません。

さて、最後にコンプリートアイアンの別売ウエッジですが、これがまたあなどれないんです。プロトは高くて手がでない、203だと使いこなせない、という方にはお勧めですね。とにかくやさしいんです。セットアップしたときに、プロトや203ほどの厳密さ、繊細さは感じませんが、包み込むようなフェース形状は安心感があります。そしてバランスが良く、ミスがほとんど出ないので、アイアンショットの流れそのままにアプローチすることができます。平均ストローク90ぐらいまでのゴルファーにはこの別売がいいようです。

繊細さと操作性を兼ね備えたオールマイティのプロト、ウエッジプレーにこだわる上級者向けの203、そしてアベレージにはコンプリート別売ウエッジ。みなさんに合ったものを見つけていただければと思います。


ゴルフライター小林一人

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