ウィングのつぶやき
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2005年09月08日(木) ひさびさに村口史子プロと会った話

今週の月曜に取材で村口史子プロと久々に会いました。

はっきり言って取材よりも世間話が多かったのですが、どうやら彼女は本当に、結婚するとか、何か別の目的を持って引退したわけではなさそうでした。とにかくいまはゆっくりしたい、という感じみたいです。

でも、「50ヤード距離が伸びるドライバーが発明されたら復帰する?」と聞いたら、「う〜ん、50ヤードなら考えるかも・・・」と言ってましたね。

そのときウィングの脳裏には「村口さんがVロッドを打ったらどうなのかなぁ」という思いがあったのですが、もちろんそれは表に出しませんでした。

でも、いつか打ってもらいたいですね。

話は変わりますが、村口さんが
「最近何か面白いことない?」って聞いてくるので、
植物には心がある、そして人間の心がわかる、
という話を延々と聞いてもらった後に、
「東野圭吾の『トキオ』って小説読んでみて。絶対泣けるから」
って紹介しておきました。

この本、マンガ家のいけうち誠一先生から勧められて読んだのですが、
ウィングは泣けて泣けて、
この感動を誰かに伝えたい、と最近人に勧めまくってます。

どういう話かというと、
先天性免疫症の病気で17歳の生涯を閉じる「時男」と、
そういう子供ができることを知りながら、彼を作って生んだことを後悔する夫婦が主人公。

時男は亡くなった瞬間にタイムスリップして、若い頃の父親の前に現れ、親に捨てられたという境遇を恨んで不貞腐れているしょーもない若者だった父親の友人になります。そして「限りなき命」を大事に生涯を終えた人間の大きさで父親を包み、大人の男に導いていくのです。

時男は父親にこんなことを言います。
「あなたは残念ながらいまの彼女とは結ばれない。でも将来、素晴らしい女性と結婚して、子供を生むかどうか迷うことになる。でもそのとき、迷わないで欲しいんだ。その子供はたった17年しか生きることができないけど、この世に生まれて良かった、あなたの息子でよかったってきっと心から思うからね」

もしかするとこんな台詞なかったかもしれないけど、とにかく、こういうことを伝えたくて、時男の魂は過去に飛ぶわけですよ。

もう感動! 年とると涙腺が弱くなるのを実感できますよ。
 
特に、子を持つ親が読むとかなりくると思いますね。

機会があったら一読をオススメします。

でも今度村口さんと会ったとき、
「私結婚してないし、子供いないし、泣けなかったよ〜」
って言われたらどうしよう。

でもたぶん、わかってくれる気がするんですよね。

では、どうやら締め切りに追われているようなので、このへんで失礼します。「ゴルフ未来研究所」を書かねば。


ゴルフライター小林一人

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