2002年08月07日(水) |
ムカシムカシアルトコロニ |
お風呂上り・・さあ今夜も頑張って歩こう!と思っていたら・・雨が、懐かしい雨が降り始めた。 空はもこもこしていて所々に穴が開いている。そしてそこから星が心細げに覗いている。 どしゃぶりにはなりそうにないから行っちゃえ。少し濡れたほうが涼しくていいや。
そこまではカッコよかったです。でも・・本心は、そろそろサボリたくなっている。(笑) ええい!一気に走っちゃえ!という訳で、ほんの50メートル走って来ました。 やっぱ相当息切れがしますね。以前は1キロくらいは走れていたのに嘘みたいに身体が重い。
実はすんごい昔の話しだけど、ほんの短期間だけ陸上部だったことがあります。 信じられないでしょ?そりゃあ・・信じろって言う方が無理でしょうが〜 こう見えても子供の時はかけっこ得意でした。いつも一番ね!す、すごいよね?(笑)
で・・中学の時、転校先の学校にテニス部がなかったので仕方なく陸上部に入りました。 毎日毎日しごかれて、ほんとはすぐにでも辞めたかったですが・・友達も出来たし辞めれなかった。 でもね・・私は短距離走以外はまったくダメな少女でした。ただ我武者羅にぶっ飛ばすだけです。 そのことをキャプテンに説明したんですが、分かってくれる訳ないですよね。 毎日みんなと一緒にマラソン並に走るのが、ほんとにキツかったです。
で・・とうとう体育祭の日、大変な失態をやらかしてしまったんです。 「クラブ対抗リレー」つうのがあって、もちろん陸上部が優勝間違いなしでした。 でも・・他のクラブはただ思い切り走ればいいのに、なんてことでしょう! 陸上部だけ何ヶ所かハードルが置いてあるんです。私は・・泣きそうでした。 「キャプテン・・あの〜あの・・」と肝心のことが言えないまま、自分の番が来ちゃった!
私は目の前に棒があると恐いんです。それがロープなら跳べますが・・。 仕方ありません。跳べなければ抜け出ます!それ以外道はないでしょうが〜 声援が歓声が・・爆笑に変る瞬間でした。いやあ・・思い出すのも辛いです。 私はひとつひとつのハードルをくぐって走り抜けました。 一気に最下位になったのは言うまでもなく、アンカーのキャプテンが悔しそうでした。
「おまえ・・もうクビだ!」と言われると思っていたのに、その後もちっとも言ってくれません。 今思えば優しいキャプテンだったんですね。でも・・私は自分から辞めました。 そして・・もうマラソンしなくてもいいんだ!と心から喜んでしまいました。
冬が来て・・私はその学校を後にしたけど、その苦い思い出がイチバン懐かしいです。 ずっと辞めないでいて、転校さえしなかったら・・ハードルが跳べたかもしれない。 その後もずっとハードルが恐かったです。行く手を阻む固い棒でした・・。
今なら跳べるかもしれないと・・今ちょっと思ってみました。 冗談みたいですが・・なんとなく跳びたい気分の夜です。
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