ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2002年08月13日(火) お帰りなさい!

ああ・・今日もしっかりと生きていた・・(笑)

やっとお盆休みを頂いて、なんだか腑抜け状態の夜である。
夫を誘って“四谷怪談”を観ていたが、ずっと横で鼾をかいて寝ているのだ。
彼も疲れが溜まっているのであろう・・。彼の足を枕にして結局一人で観てしまった。
普段なら厚かましい!と怒るのに、今夜は私の重みにも気がつかない様子・・・。
「ほら、もう終わったよ!」と起こしたら、そのままお布団に直行する。
ああ・・そしてまた午前四時にトイレに起きるのね。その時必ず私の足を踏むのだ!


夕方・・姑の家で“迎え火”を焚いた。小さな松の木が一気に燃え上がる。
夫、息子、私の順で手を合わせお迎えをする。姑は嬉しそうにそれを眺めている。
義妹が「ビール飲んで行かない?」と誘ってくれたので、息子が真っ先にお邪魔した。
もうすでに家で1リットルも飲んでいるのに、いくらでも飲める男だ。
お祖父ちゃんが生きていたらきっと喜ぶだろうな・・。
いや・・もうお祖父ちゃんが帰って来るのだから一緒に飲めるのだね。

亡くなってからもう20年経ったけど、初盆の時・・ちょっと不思議なことがあったりした。
ん?今身構えた?大丈夫だよ・・そんなに恐い話しではないからね!

それはお盆の二日目だったと記憶している。
たまたま姑も夫も出掛けなくてはいけなくて、私が仏さんと過ごすことになった。
ずっと絶やさず蝋燭を灯していたので、仏壇のそばで息子を寝かしつけていたのだ。
私も眠くなってついつい居眠りをしてしまった。開け放した窓から心地よい風が吹いていたな。

そ、その時・・突然ガタガタと仏壇が揺れ出してしまったのだ。
地震だ!!と思って急いで起き上がり、息子を抱くこともしないで裸足で外に飛び出した。
いけない・・息子を置き去りにしてしまった!なんて母親なんだ〜
でもあたり近所はとても静かで・・誰も裸足で飛び出した人なんていないのね・・。
今の何?って感じで恐る恐る家の中に戻ると、何事もなかったように息子がすやすやと眠っていた。
で、でも・・仏壇のお供え物が座敷に転がっていて燈籠がひっくり返っていたのだ。

地震だ・・やっぱ地震だったんだってその時は思ったけど、何だか不思議な感じがして
ご近所のお年寄りに聞いてみたの。
そしたら「ずっと家の中にいるけど全然揺れもしないよ!」と言われたのだ。

じゃあ・・何なの?どうしてウチだけ揺れたんだ!

結局・・姑や夫に訳を話し、もう一度お坊さんに来てもらうことにした。
「初めての盆帰りに家族が居なかったから寂しかったのかもしれんな・・」
私と息子だけではいけなかったの?お義父さん・・ちょっと抗議したい気持ちになってしまった。
ああ・・そうか・・居眠りしちゃったから静か過ぎて寂しかったのかな?
やっぱ家族の話し声とか、いっぱい聞きたいよね!せっかく帰って来たんだもん。

それから19年・・せめてお迎えは盛大にと、必ずみんなで帰りを待つことにしている。
お祖父ちゃんが大好きだった息子も、いっぱしの飲み助になったよ。
明日の晩は宴会だからね!楽しみにしていてね^^


 < 過去  INDEX  未来 >


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加